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内容説明
高杉晋作に憧れ、憎み、求め続けた男の物語。もと奇兵隊総督・赤根武人は、長州の裏切り者として牢獄に囚われていた。だが、敵の密偵となることを条件に、新選組の監視のもと自由を手に入れる。すでに故郷には帰る場所もなく、残ったものはその身と命だけ。そんな武人の胸を焦がす、ある男の存在とは……? 時代に翻弄され、袂を分かった二人の男。その行き着く果てを描いた、邂逅の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akihiko810/アカウント移行中
19
ときは幕末、長州の奇兵隊の2代目隊長・赤根武人と高杉晋作の因縁の物語。捕縛された赤根は牢獄から出され、新撰組の役に立つことを条件にされ広島へむかうが…。7/10点 今軽くwikiで見てるのだが、史実でも新撰組参謀・伊東甲子太郎と赤根武人が接触してたなんて初めて知った。会田薫先生は幕末ものを沢山描いてるが、さては高杉晋作びいきなんじゃないだろうか。 赤根からみたら太陽であった高杉ですら、病に侵され「虚像」としての役割しか果たせなかったところは切ない2021/10/22
流之助
14
時は幕末。赤根武人は長州を離れ、新撰組と接触する・・・。キャラクター設定は司馬遼太郎の流れを組んでいると思う。近藤と土方の関係とか。私は赤根武人という人物はあまり好きではないが、この作品でどのように描かれるのか興味が湧いた。伊東が憎たらしく描かれているところは特に好き(笑)機会があれば続きを読みたい。2016/06/12
DADAち。
3
疼く春ではおうのと高杉を描いてたけど、こちらの方がお互いへの想いや慟哭が丁寧に表現されていて良かった。 おうのと高杉より、赤根と高杉の方が男女と言う性別をとっぱらって対人間として恋愛に近いように見えたりもして。 花燃ゆで赤根の件はあっさり描かれてて、長州のお話だから期待してたんだけど、この作品でひとまず良しとする。2015/09/24
A'
3
赤根をいう人間を通して、私たち(幕末好き)が抱いている高杉に対する、英雄視をある意味「堕とした」にも関わらず、だからこその、赤根の、高杉に対する耐え難いまでの憧れが如実に浮き出た気もする。高杉を堕とすことで、高杉を人間たらしめ、その影に己がなりたいと切望するほどに高杉を仰ぎ見ていたのは赤根自身かもしれない。表裏一体または影と光と言うには絶妙な距離感と、そして憧憬、だからこその高杉を堕としたいと願う、その心。2015/09/13
夏野
2
会田先生の赤根武人、すごく良かったです!一筋縄ではいかない、悲しい友情が描かれていました。赤根さんはよく言われる裏切り者じゃなくてこっちの理由が本当だったんじゃないか…と思いました。2015/10/21
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