内容説明
「戦後レジームからの脱却」を掲げ、保守層ならびに多くの日本国民の期待を担って登場した安倍内閣は、教育基本法の改正や教育三法の成立、防衛庁の省昇格、憲法改正の国民投票法の制定など、政策では歴代内閣と比べてもはるかに大きな功績を残した。では、なぜその政権が昨年7月の参院選挙で歴史的大敗を喫したのか。また、そうした「保守退潮」の機をうかがっていたかのように台頭しつつある勢力の「狙い」とは何か。「グローバル資本主義、構造改革が日本を救う」「慰安婦非難決議に対する日本の弁明は無用」「差別に泣いている人たちのために人権擁護法を」「皇室のご負担軽減のために宮中祭祀の簡素化・廃止を」「映画『靖国』の上映中止事件は、表現の自由に対する制限だ」……彼らの言説を信じていいのか? われらが祖国「日本」を殺し、息の根を止めようと狙う内外の確信犯、無自覚にも“善意”で日本を弑する結果を招こうとする人々を名指しで糺す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さっちも
15
日本人なのに、明らかに日本や日本人のためにならないことを喜んでやっている。そういう人達を名指しで分かりやすくゴシック体で記載、そして世に知らしめようという過激な対談集の第5弾。稲田朋美の本は一度読まねばという思いから読んだのだけど、やっぱりなるほど男前でした。https://youtu.be/VDhFTrT1A1I 日本人は気軽に、事実関係も踏まえず謝りすぎだ。私は今の日本が結構気に入っていて悪くない国だと思う。戦中だけ誤った行動、価値観を有していて、反省からの大転換で今の繁栄があると思えない。 2017/11/26
ムカルナス
8
保守本流3人の鼎談集。昭和天皇がA級戦犯合祀に不快感を示されたという富田メモについて、陛下のお言葉ではなく徳川元侍従長の記者会見での話だった可能性があるらしい。当時は陛下のお言葉だと皆が信じたし、メディアは陛下の御心に従って小泉首相の参拝は中止すべきという論調だったが信憑性が疑われるとしたら天皇の政治利用だったということになる。現代でも陛下のお言葉は国民にとって絶対的なので今上天皇の譲位のお気持ちは尊重すべきと皆が思う。が、有識者の反対意見を封殺させるべく仕組んだ人間がいる気がしてならない。2017/01/09
hal777
2
この本を読んで反発だけが芽生える人は日本人じゃないと思う。(だからと言って彼らの全ての意見に賛成というわけではありませんが)2011/06/18
Katsusuke Taira
0
test2019/02/17