PHP新書<br> 東アジアの軍事情勢はこれからどうなるのか - データリンクと集団的自衛権の真実

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PHP新書
東アジアの軍事情勢はこれからどうなるのか - データリンクと集団的自衛権の真実

  • 著者名:能勢伸之
  • 価格 ¥750(本体¥682)
  • PHP研究所(2015/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569825137

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内容説明

櫻井よしこ氏推薦!……「軍事技術の進化を知らずして、日本の安全保障の未来は語れない」2014年の閣議決定によって限定容認された集団的自衛権行使、韓国へのTHAADミサイル配備をめぐる中国の反発、2015年4月の日米ガイドライン改定、北朝鮮による潜水艦ミサイルの発射、安保法制をめぐる与野党の攻防……。一見、バラバラに起こっているかのような東アジアの安全保障をめぐる出来事は、じつは深いところですべてつながっている。しかし、残念なことにいまだ、その全体像を読み解くためのキーワードがメディアで大々的に語られることはない。そのキーワードを提示しながら東アジアの最新軍事情勢を読み解き、集団的自衛権、日米ガイドライン改定、安保法制、そして日本の安全保障の未来を本書は描いていく。そのキーワードとは、「国籍を超える防衛上の仕組み」を支える「データリンク」という言葉だ。冷戦終結後、旧ソ連からの武器流出を伴いながら、東アジアの軍事情勢は悪化しつづけた。恐るべき北朝鮮や中国の軍拡に対抗するため、いわゆる「西側諸国」は国籍を超えた軍事情報の共有化を図り、イージス艦を中心として効率的に防衛を行なう仕組みを構築してきた。しかし、そうした軍事情報のやりとりは、「武力行使」という観点からどのように位置づけられるのか。具体的には、わが国の集団的自衛権行使とどう関係するのか。改定された日米ガイドラインにおける扱いはどのようなものか。安保法制のなかでそれがどこまで議論されるのか。「ハードが分からないまま外交を語るのは、アルファベットが読めないのに英語が話せるといっているに等しい」という軍事・防衛技術のスペシャリストが、最新の知見をふんだんに盛り込みながら、いま絶対に知っておくべき安全保障の核心を語る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

12
「なぜ、今、集団的自衛権なのか?」という議論の前提となる軍事情勢を解説している冷戦を緩和させた軍縮条約がかえって枷となってリスクの増大した東アジアで、ミサイル防衛を担う主軸となるイージス艦。それを中心とした防衛システムはデータリンクによる各国連携が前提なのだが、まさに連携によって指示を下す、情報を共有する、というその具体的な局面で集団的自衛権の解釈が問われてくるというのが本書の整理。米軍の中に豪軍将兵や英軍士官まで組み込まれているというのはなんとも意外な話で、一国防衛にとどまらない連携安全保障が見えてくる2017/06/25

HITO

1
勧められて読んだ。安全保障に関心が集まる昨今,知識として知っておこうと思う。兵器への関心は高いつもりであったが,グローバル・ストライク,極超音速兵器(AHW)については,新しい航空機の開発か何かかと,ニュースを完全に誤解して受け取っていた。新しい発見があった。2015/12/06

かいのしずく

0
以下、要約。 弾道ミサイル防衛、それを支える戦術リンク及び歴代政権の防衛に対する解釈をかいつまんでまとめた内容。従来の戦術リンクは、国内乃至日米間でAD及びBMDともに情報をやり取りするだけのもであるのに対して、今後米軍で導入されるであろうCECは遠隔射撃・遠隔交戦能力の構築を目的としている。共同作戦であっても、日・米は互いを指揮統制することはないとしているが、果たして今後、この制約を維持したまま日本を防衛できるだろうか、という問題提起が行われている。2016/03/21

林檎

0
集団的自衛権に関して読んだ本2冊目。前回の『亡国の集団的自衛権』よりももっと実践的・実戦的な内容で、兵器の名前が多く出てくる箇所は少し難しかった。筆者はあまり具体的な立場を明確におらず議論の整理にとどまった感じではあるが、あまりにもどちらか寄りだと辟易してしまうのでこれぐらいが個人的には丁度良い感じ。ただ副題にある「データリンク」についてはあまりメインで触れられている感じはしなかった。2015/11/16

ごいんきょ

0
日本を取り巻く環境は日々変わって行きます。 それに柔軟に対応するのはやはり大変ですね。2015/08/22

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