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内容説明
不慮の事故で死んで霊となった少女・初子。命を失った自覚のないまま現世を浮遊して、憧れの先輩への失恋を知るが…!? 表題作他6編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
57
大島弓子ワールドの怪談は、小泉八雲の怪談のように優しく仄寂しい。全体的にコミカルに描かれていて、「死」や「別れ」に必要以上の湿度や重さを書き込んでいない分、それぞれの短篇の読後にじんわりと胸に広がる哀しみは柔らかく胸に残り、余韻は波紋のように広がっていく。自分が死んだことに気付かず、明晰夢だと思い重力のない空を楽しむ初子が、川の氾濫で亡くなって以降100年の時をかけて自分の遺体を探している弦之丞と出逢う表題作「四月怪談」。2026/04/21
たまきら
40
大島さんの作品の中で、多分一番好きなのが四月怪談です。映画は三上博史さんだったっけ…と検索したら、あら!柳葉敏郎さんでした。そうでしたそうでした、あの帽子が素敵だったのよね。…この文庫シリーズ、大切に保管しているのですが、最近老眼がひどくて読めなくなってきました。あきらめて売ろうと思ったら、娘が読みたいとのこと。おお、それはうれしいかも。…現在先に青池さんのエロイカを読み始めたのでしばらくかかりそう。2025/06/30
1039kuri
24
初めて読んだのは10代の時だった。それから幾星霜。「生きていることの証」と書かずにいられなかった少年の想いとか、一つ一つのセリフの美しさ、切なさがひしひしと静かに伝わってきて、気づいたら号泣していた。サバのエッセイでも思っていたのだけれど、大島弓子先生のお話は木の芽どきのあやうさを孕む春先のお話が面白くて考えさせられる。2017/03/06
R子
17
お気に入り様が読まれていたので。短篇7本を収録。どの作品にも死の気配があった。それでいて不思議と明るい。憧れの人の知らない一面に衝撃を受ける「ローズティーセレモニー」、少年のように振る舞う少女の胸の痛み「きゃべつちょうちょ」、奇妙な同居人との生活を描いた「ページワン」、死した魂が体を求め彷徨う「四月怪談」、無気力な少女が余命を言い渡される「雛菊物語」、母親が息子に流れる血を恐れる「桜時間」、夢の中を生きる男性の青春「金髪の草原」。どれも良かった!2016/05/30
マツユキ
16
初めての大島弓子さん。昭和50年代に発表された7作品収録。どの作品も死が絡んでいて、主人公の行動など、突飛に感じられ、中には嫌いだなあと思う人物もいますが、感情が伝わってきて、引き込まれました。最後は納得。『金髪の草原』は昔映画を見たのですが、原作はそういうヴィジュアルだったのか。お洒落。2023/04/10
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