合理的なのに愚かな戦略

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合理的なのに愚かな戦略

  • ISBN:9784534052278

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内容説明

優れた企業の優れた経営者が策定した戦略が、失敗するのはなぜか?
個々の戦略・戦術の失敗には、一貫して「組織のあり方」や「意思決定者の認知構造」にその原因を見出すことができる。
特に意思決定者の思惑や目論見(=戦略ストーリー)を超えた「逆説的」な形で現れる失敗は、合理的な戦略を“愚かな”結果に導くことになる。

本書では、豊富な企業事例をもとに、成功と失敗の分水嶺、そして失敗のメカニズムが明かされる。
登場する主な企業は誰もが知る有名企業。読者は、その多くの事例のなかに自分の会社の姿を見出すことになるだろう。

【おもな登場企業】
サッポロビール、サントリー、コカ・コーラ、ベネッセコーポレーション、キヤノン、ゼロックス、アップル、ソニー、東芝、パナソニック、サウスウエスト航空、日本航空、マクドナルド、吉野家、アマゾン、トヨタ、メルセデス・ベンツ、ファーストリテイリング、GE、シャープ、ルイ・ヴィトン、BMW、資生堂、大正製薬、楽天、野村證券、ホンダ、ナイキ、YKK、富士フイルム、日立、IBM、マイクロソフト…。

著者のルディー和子氏は、マーケティング界の第一人者。最新の行動経済学などへの造詣も深く、人文学、社会科学など、幅広い知見を駆使した評論にはファンが多い。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イノベーター

17
このタイトル大好き。タイトル買いを裏切りませんでした。 http://www.4-de.net/changebook/?p=7662015/01/12

黒頭巾ちゃん

14
▼顧客志向は思考停止。持続イノベーションに発展はない。替わりに従業員志向にするべき(稲盛) ▼価格は下げられない。価値を下げたものを低価格ならあり。左の数字に反応9>4影響。2400より2900の方が大きく感じる ▼ブランドは企業にではなく、製品に付ける。製品には、共感やストーリーや歴史が必要。BMWのフロントなど。 ▼体制当を変えても終身雇用の男性社員がたいはんを占める企業では変化は起きづらい ▼ロジカルな人の問題は、現状維持するための説得力があること 2017/05/15

Kazuya

14
諸々の逆説が実に興味深い。策定は論理だが実行は感情に影響される。感情は形而下で作用し、故にヒトの内面を見据えた戦略が求められる。ヒトの不合理性を視座とした論理展開が、マーケティングや経営学のなかでのトレンドになりつつあるように思う。しかしこの流れ、自分でも無意識のうちに選んでいるのか、或いは都合よく解釈しているのか。自分自身にも何らかのバイアスが潜んでいるのかも知れないと考え、探っていくのもまた興味深いことだと思う。【20/25点】2014/11/09

中島直人

11
前半の、顧客志向やプライシング、ブランドに関する考察は興味深く読むことが出来た。後半は余り刺激を得ることがなくグダグタ感強し。高度成長期は快感や高揚感の時代であり、幸福ではなかったのではないかという点には納得。ただ、最近の若者の性向は地方再生を目指すべき日本の課題にマッチしているといった主張はちょっと無理があるように感じてしまう。2017/01/07

かめぴ

8
確かにねぇ。そうだよねぇ。。と頷きつつ、目からうろこもありつつ、薄々変だなと思っていたこととは、これだったのかと思いながら読了。これから衰退していくだろう大企業の行く末に、不安を感じる。賢い選択が大事。2015/03/27

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