恵みのとき

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恵みのとき

  • ISBN:9784763196170

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内容説明

愛する人に、いのちの詩(うた)を。
あなたから大切なあの人へ、そっと伝えてください。


人から人へ、手から手へ。ある一篇の詩が全国に広がっていきました。
身体や心を病んだ方たちのあいだで、そっと、静かに……。
その詩のタイトルは「病気になったら」。
患者本人だけでなく、看病をつづける家族や関係者、医師たちに支持されたその詩が、孤高の作家・森雅之氏の絵とともに一冊になりました。
大切なあの人へ、あなたも贈ってみませんか。
詩作の背景を綴った「泣いていいよ」も併せて収録。


※「泣いていいよ」より
病気はつらい。誰が何といおうとも、ただただ、つらい。
しかし、病気はただの不運ではないし、無意味な苦しみではない。
――もしも病気が無意味ならば人生もまた無意味であり、人生が無意味ならばこの宇宙万物もまた無意味であろう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

瑪瑙(サードニックス)

36
「病気になったら どんどん泣こう」最初のこの言葉からもう心を鷲掴みにされました。読んでいく内に、うん、そうそう、そうだよね、とうなずきながら、目頭が熱くなっていきました。『泣いていいよ』では著者がお父さんとの事を書かれていて、御自分が病気になった経緯と、そして、この詩の誕生についても書かれてあります。この詩の背景がわかって、ますます、この詩が好きになりました。ステキな詩です。2016/02/13

かおりんご

29
詩。闘病中の方や周りに病気の方がいる人にぜひぜひ手にとってもらいたい。晴佐久氏はカトリック教の司祭なので、若干カトリック教的ではありますが、でも弱った心を癒し、気持ちを軽くしてくれるに違いません。さくっと読めるのもいい!2017/05/16

myc0

25
『病気になったらどんどん泣こう…』。カトリック司祭である著者が、悪性腫瘍の疑いで膝の手術をしたときに綴った詩の本(結局悪性ではなかった。よかった!)。ビブリオバトルで紹介されて、発表を聞きながら泣いてしまった。私泣きたかった。あの時、私より母が泣くからなんか涙が引っ込んでしまって。母が可哀そうで。もっと自分のために泣きたかった。でも父にも母にも主人にも申し訳なくて。もっとつらい思いをしている人がいる、とか、もっと最悪のパターンがあったかも、とか、私より「可哀そう」な人を提示して。それよりマシだね、って、2017/08/10

千加

13
病のときは恵みのとき…。またとないチャンス到来。自分は今健康で恵まれている。周りがどんなに思うように行かなくても。 自分に優しくなれたなら、廻り廻って世界は優しさを運んでくれる。 言葉や思いを大切にしている読書好きな方々にも伝えたい。いつも変わらない優しさをありがとう。2023/12/27

黒木 素弓

8
大きな病気、入院、手術を経験したカトリックの司祭が書いた詩とその背景を綴った文章。私も今年の始めに同じことを感じ、同じように思った。『病気はただの不運ではないし、無意味な苦しみでは決してない』『すべての病気には崇高な意味があり、すべての痛みが人類を最も深いところで支えている』(本文より)心にジンとくる詩です。 2012/12/28

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