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内容説明
国際貢献という「リアルポリティクス」の大義名分のうちに、戦争ができる国へと変貌を遂げる日本。反「経済成長」という視点から、私たちのおかれた現実を批判的に検証する。解説=辻信一
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
樋口佳之
28
タイトルで誤解が生じてました。もっと包括的な議論です。解説を書かれた方、新入生ゼミの最初の一冊に使っているそうで、それに適する内容だと感じました。/けれども、奴隷の定義は余暇のない人間である、と考えれば、われわれの社会はどうだろうか、ということになる。勤務時間外にほとんど暇がないという状態が日常であるとしたら、私たちのほとんどはアリストテレスのいう奴隷の範疇に入っているということになるのではないでしょうか。2018/06/04
スパイク
13
まいったぁ。探してたのは、こんな本です。私(たち)がこれから目指す豊かな生き方は、こんなです。と、提示してくれている。著者も書くように新しい考えではないらしいが私のところに届いた本でははじめて。市場経済、消費経済、グローバル経済に未来はないということまでは、わかっているのですが、それならどうする?ということが書かれている(かつ私に理解できる)素晴らしい本です。マルクスは難しすぎた。10年以上まえに書かれた本であるが、今でも充分通用する。『対抗発展』という考え方に、諸手をあげて賛成します。⇒コメに続く2014/05/11
Yuji Hamano
7
今、自分が乗っかっているものがタイタニックであるという事が理解できた。三世代かけた国家的なイデオロギーとして経済成長を目標に掲げ労働と消費が「常識」行動とされてきた変遷を教えてくれる。平行して国家が持つ軍隊とその意味や結果を根っこの同じ問題として取り上げており、いかに過去から今にいたり世界中の「常識」が変わり続けてきているのかを解きほぐしてくれる。かつて存在した「強制労働」という単語が無くなってきている一方、実態は今もあるのではないかという問題提起、どれほどに日常的な問題であるか考えさせられる。2015/11/26
いづむ
7
「経済発展」というイデオロギーの普及によってもたらされた結果生じた、現代の私たちが問題と思っている事柄の仕組みが説明されている本です。近代の経済発展の中での強制労働の果たした役割や、「途上国の貧困」が経済発展あってこその結果であることなど、今まで思ってもみたかった視点を示され、経済だけでなく多くの社会問題への見方を変える訓練になりました。やはり世界は今パラタイムシフトか必要なのかもしれません。(図書館本)2014/11/26
左手爆弾
7
本書は新しい常識に挑む本である。我々は環境問題を無視すれば地球が滅ぶことを知っているし、このままの経済を維持できないことを知っている。それでも日々のルーチンワークに追われ、あたかも氷山に突っ込むタイタニックのように、「現実」は動いていく。筆者の語る「タイタニック現実主義」は非常に重要な言葉であろう。もちろん、筆者が提示する諸々の解決策が適切なのかはよくわからない。批判や議論としては古いかもしれない。しかし、現実の認識の仕方、「常識」との向き合い方、それらを考えるのには大変良い本であるといえる。2012/10/25
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