平凡社ライブラリー<br> 古語雑談

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平凡社ライブラリー
古語雑談

  • 著者名:佐竹昭広
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 平凡社(2015/09発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784582766554

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内容説明

かつて虹は天の蛇と見立てられ、「にほふ」は臭覚より視覚を表す語であり、九九は一一ではなく九九から始まった……。言葉への深い理解を軽妙に開陳する珠玉の雑談。解説=立川美彦

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しずかな午後

9
国文学者・佐竹昭広氏による古語エッセイ。もとは新聞連載のコラムで、短い話題をいろいろと見せてくれて楽しい。個人的には、抄物と万葉集の話が面白かった。抄物は、室町時代に行われた漢籍や医書などの講義録のこと。一見つまらなそうだが、現代の予備校の講義のように、色んなたとえ話や世間話が混じっていて興味深い。また、万葉集では和歌が漢字で書かれているが、その正確な読みを確定することは不可能(なものものある)と知った。だから、万葉集を読むことは、どれだけ矛盾がなく美しく読めるか、というゲームになっているのを感じる。 2022/12/18

がっちゃん

2
「不便」の対義語は「弁当」だった!?古語にまつわる小咄が充実した本書。大変勉強になりました。2013/07/18

モコトン

1
古語にまつわる小話が繋がりつつ、少し脱線しつつ連なっている。まさに、ころころと話題が移り変わる雑談という趣。古代日本には"黄色"を指す言葉が無いこと、「 匂う」の用法における嗅覚と視覚の共感覚、懈怠と懶惰の区別、万葉集の字余り歌の法則性などが印象に残った。字余りの法則を踏まえて万葉集を読むと、写本の誤字が判明して本来の歌の形が見えてくるという話からは、ただ単に読んで味わうだけで終わらせない学問の意義を感じた。懶惰を「 明日やることを今日やってしまうこと」として非難する古の価値観がとても新鮮、メモをとった。2024/01/27

A

1
>不精には2つある。「今日ノ所作ヲ明日作(ナ)スコト」を懈怠と呼び、「明日ノ所作ヲ今日作スコト」を懶惰と呼ぶ。2014/05/25

サチ

1
新聞に連載されていたコラム(?)の書籍化だけあって、一編一編が短くて濃い。タイトルを掘り下げるところから始まって、ある種しりとり的に話が進んで行くのも面白い。「色」「字余り」「誤字」絡みの話は特にオススメ。万葉集好き必読の書と言っても過言ではないかも。古今集スキーも読むべし。西行をぶった切りの宣長に笑った。沢瀉久孝氏、石垣謙二氏は凄いらしいということも分かった。とりあえず、佐竹氏・石垣氏の著作に触れてみたいし、沢瀉氏の『万葉集新釈』『万葉集注釈』を再読したい。2014/01/04

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