講談社文庫<br> 覇帝フビライ 世界支配の野望

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講談社文庫
覇帝フビライ 世界支配の野望

  • 著者名:小前亮【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 講談社(2015/09発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062931755

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内容説明

「欠点よりも長所を、失敗よりも功績を見よ」。この信条に基づきフビライは漢族、ウイグル人、ムスリムまで異なる民族を能力重視で登用、史上最大の帝国を築く。歴代皇帝が制圧できなかった南宋を慎重かつ果断に攻める戦略は圧巻! ユーラシアの陸と海の道を統合、世界を支配した覇帝の生涯を壮快に描く歴史長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

future4227

27
日本人にとっては元寇のところで名前だけは馴染みのあるフビライ。モンゴル帝国の歴代大ハーンの中でもかなり存在感のある人物だったらしい。モンゴルでは長子ではなく末子が跡を継ぐ習わしというのが驚きだ。そのルールに背いて大ハーンの座を勝ち取り、悲願の南宋攻略を達成する。戦い方は秀吉そっくりだし、政治的手腕は信長に似ている。元寇の詳しい描写を期待してたのだが、たった数ページで終わってしまったのが残念。2016/07/13

山本真一郎

20
読了。3年前に同作者の「蒼き狼の血脈」を読んで以降読みたいと思っていたので文庫化を機に購入。フビライと言えば解説の田中芳樹が言う通り、日本では「元寇」で良く知られているものの、東アジア全域に強大な影響を及ぼした人物である事はあまり知られていないだろうか。欧州全域に影響を及ぼしたナポレオンに比肩するか或いは凌駕する程の人物なのに。そのフビライをリアルかつ壮大に描いているので読み応えは十分。史天沢、バヤン、ハイドゥ等の期待していた人物が登場したのも楽しめた。機会があればフレグを主人公にした作品も読んでみたい。2015/08/21

フミ

18
中世・大帝国の五代目ハーン「フビライ」を、様々な人物の目線も交えながら描いた物語です。王弟時代の雲南(中国南西部)遠征での、モンゴル風と違う方針への部下の反発~兄の死後・末弟とのハーン争い~南宋の重要拠点「襄陽・樊城(三国志でも有名な土地で驚き)」の攻防戦~中央アジアでの「ハイドゥの暗躍」など、フビライの時代の流れを、ざっと、楽しみながら勉強できる一冊です。フビライ自身は、重厚で部下にあまり本心を見せない印象で、部下たちが「こう思う」と察したり、唯一、正妻の「チャブイ」に悩みを語ったりする感じでした。2023/03/19

鐵太郎

18
モンゴルの第5代大ハーンであり、モンゴル帝国を「文化的」征服王朝に変貌させたフビライ・ハーンの一代記。こういう視点で描かれるフビライは、なんかリアル。人名録を作らないと頭に入らないほど多数で多彩な登場人物をちりばめてこの希代の人物を浮き上がらせた作者の手腕に拍手。フビライの生涯を追った歴史小説は前にどこかで読んだけど、ちょっと題名に記憶がない。間違いなくそれを上回っていると思うけど。末尾の、歴史小説における師匠格の田中芳樹さんの「解説」が、またいい。2018/09/04

黒猫

14
フビライの生涯。人材登用に人格、人種を問わないあたり曹操を模範として人物構成したのかな?しかし、やはり曹操には、遠く及ばないと感じさせるのは作者の限界かな。良いとこにスポット当てるけどこの人の本はイマイチなんだよなあ~。ピザにバジルが無い感じっていうか、なんか足りないんだよなあ~。遊牧民に国という感覚はなく、フビライは国の支配体制を目指したけど、同族同士で争いまくって自滅。まあ、仕方ない気がするし、元寇のことも詳しく書いてほすぃ。1ページで元寇終わらすな!(笑)2016/08/20

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