講談社文庫<br> 襲名犯

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講談社文庫
襲名犯

  • 著者名:竹吉優輔【著】
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 講談社(2015/09発売)
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  • ISBN:9784062931687

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内容説明

関東の地方都市で起きた連続猟奇殺人事件。ルイス・キャロルの詩に関連して、ネットの住人から「ブージャム」と英雄視された犯人は、6人を殺害した後、死刑が執行された。事件から14年後。突如として同じ手口の犯行が始まった。小指を切り取られた女性の惨殺体。「ブージャム」を名乗る血塗られた落書き。かつての被害者、南條信の双子の弟、南條仁のもとへ「襲名犯」からのメッセージが届けられる…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Bugsy Malone

65
猟奇連続殺人で死刑になった男ブージャム。そして刑の執行を切っ掛けに、ブージャムを名乗る「襲名犯」による第二の連続殺人の幕が切って落とされた。気を付けて読んでいれば途中で犯人の見当はついてしまう。それでも面白く、犯人の語りによる思わせぶりな過去、それぞれの立場から綴られる現在と、次々とページを捲ってしまった。欲を言うなら、面白かった故に動機や人物像をもっと突っ込んで描いて欲しかった。江戸川乱歩賞受賞作2016/07/22

えみ

59
二つの“絶望”。そこにあったのは、同じ響きの言葉でも全く性質が異なる厭世観だった。否応なく目撃することになるのは、止め処ない破壊と心を殺すほどの悪意。孤独にのまれた失望。そして極限まで追い詰められた犯人と被害者たち。誰が憎いのか何が罪なのか…裏切りで失くしたモノはどんな形のモノだったのか。事件が起こる度に畳み掛けるように襲いかかる不安と予感。纏わりつく憎悪。猟奇殺人犯「ブージャム」の死刑執行で全ては終わるはずだった…が、終わらない猟奇殺人!双子の兄弟が巻き込まれた悲劇の真実に驚愕し絶望すること間違いない。2021/08/26

momi

41
第59回江戸川乱歩賞受賞作!14年前人々を震え上がらせた連続猟奇殺人事件!!「ブージャム」と呼ばれた犯人の死刑が執行された!彼を熱狂的に崇拝する信奉者がいる中、第二の「ブージャム」が現れる!!14年前起きた事件が繰り返されるのか!この作品の登場人物と同じく著者も図書館司書とのこと…。なので図書館の裏側や司書の仕事など、描写が細やかで大変興味深かったが、難しい言い回しや文章が読みづらいのと、大変読み応えのある作品なのに、あらい部分があり分かりづらい…。動機ももっと入り込んだ方が良かったような…残念です。2015/08/19

ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう

34
猟奇殺人、七人もの命を奪って死刑になった新田に代わり、同じ手口で犯行を行い始めた犯人がいた。一方図書館で働く南条仁は、新田に殺された双子の兄弟の片割れであった。猟奇殺人者はブージャムと呼ばれ、仁の友人である刑事の律子と作家の霜野は第二のブージャムを探し始める。兄の代わりとなって養母の息子を演じなければならなかった仁、そして今更ながら新田を逮捕へ導いた兄の存在を突きつけられ、狂信者に復讐されるかもしれない恐怖が仁を襲う。思わぬ人物が犯人だったが、読後感は悪くない。面白かった。2015/08/27

クリンクリン

22
江戸川乱歩賞受賞作。文章がまだまだ完成されてないため(デビュー作のため致し方ないのだが)ところどころ読みにくい点があるのは否めない。読み進めていくうちに展開が読めてしまうのも少し残念。乱歩賞にふさわしくないとまでは言わない。しかし、最近の乱歩賞作品に対するまわりの評価が決して高いものでないことは事実である。そして、私自身この作品に対して素直に高評価を与えることはできない。毎年受賞作品は選ばれているが、該当作品なしの年があってもいいのではないだろうか。ふと読み終えて、そんなことを思ってしまった。。。2015/10/13

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