岩波新書<br> 知的生産の技術

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岩波新書
知的生産の技術

  • 著者名:梅棹忠夫
  • 価格 ¥1,056(本体¥960)
  • 岩波書店(2015/09発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784004150930

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内容説明

学校では知識は教えるけれど知識の獲得のしかたはあまり教えてくれない.メモのとり方,カードの利用法,原稿の書き方など基本的技術の訓練不足が研究能力の低下をもたらすと考える著者は,長年にわたる模索の体験と共同討論の中から確信をえて,創造的な知的生産を行なうための実践的技術についての提案を試みる.

目次

目  次
   まえがき
   はじめに
   学校はおしえすぎる/やりかたはおしえない/技術の不足と研究能力/技術ぎらい/知的生産とは/情報産業の時代/生活の技術として/現代人の実践的素養/物質的条件の変化/個人の知的武装/この本のねがい
 1 発見の手帳
   ダ=ヴィンチの手帳/わかき「天才」たち/発見の手帳/文章でかく/有効な素材蓄積法/発見をとらえる/手帳の構造/一ページ一項目/索引をつくる
 2 ノートからカードへ
   直輸入の伝統/天皇のノート/ノートの進化/ノートからカードへ/野帳/野外調査法とカード/現地でカードをつくる/共同研究/京大型カード
 3 カードとそのつかいかた
   カードのおおきさ/紙質と印刷/もってあるく/わすれるためにかく/一枚一項目/分類が目的ではない/歴史の現在化/有限への恐怖/カードへの批判
 4 きりぬきと規格化
   はじめてのきりぬき/スクラップ・ブック/台紙にはる/仕わけ棚からオープン・ファイルへ/資料を規格化する/先輩のおしえ/むつかしい写真整理/市販品と規格化/規格品ぎらい
 5 整理と事務
   本居宣長の話/整理と整頓/おき場所の体系化/整理法の模索史/パーキンス先生のこと/垂直式ファイリング/分類項目をどうするか/キャビネット・ファイル/家庭の事務革命/空間の配置をきめる/事務近代化と機械化/秩序としずけさ
 6 読 書
   よむ技術/よむこととたべること/本ずきのよみべた/ 「よんだ」と「みた」/確認記録と読書カード/読書の履歴書/一気によむ/傍線をひく/読書ノート/本は二どよむ/本は二重によむ/創造的読書/引用について
 7 ペンからタイプライターへ
   日本語を「かく」/筆墨評論/鉛筆から万年筆へ/かき文字の美学と倫理学/タイプライターのつかいはじめ/手がきをはなれて/ローマ字論の伝統/ことばえらびとわかちがき/文字革命のこころみ/きえた新字論/ローマ字からカナモジへ/カナモジ論の系譜/カナモジ・タイプライター/カナモジへの抵抗/ひらかなだけでかく/ひらかなタイプライター/改良すべき問題点
 8 手 紙
   情報交換の技術/手紙形式の収れんと放散/形式の崩壊/手紙ぎらい/形式再建のために/あたらしい技法の開発/タイプライターがきの手紙/まちがいなくきれいに/手紙のコピー/住所録は成長する/アドレス・カード
 9 日記と記録
   自分という他人との文通/魂の記録と経験の記録/自分のための業務報告/バラ紙にかく日記/日記をかんがえなおす/日記と記録のあいだ/記憶せずに記録する/メモをとるしつけ/野帳の日常化/カードにかく日記/個人文書館
 10 原 稿
   他人のためにかく/訓練の欠如/印刷工事の設計図/出版・印刷関係者の責任/ルールは確立しているか/原稿は原稿用紙にかく/原稿用紙/原稿から印刷へ/わかちがきと原稿/印刷技術をかえる/清書はいらない/かならずコピーする
 11 文 章
   失文症/行動家の文章ぎらい/才能より訓練/かんがえをまとめる/こざね法/ばらばらの資料をつなぐ/発想の体系的技術/まずわかりやすく/用字・用語の常識/日本語は非論理的か/文章技術の両極/国語教育の問題
   おわりに
   技術の体系化をめざして/情報時代のあたらしい教育

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ehirano1

161
約10年ぶりの再読。10年前読んだ時は、どうしてもっと早く本書と出会えなかったのかと思うくらい感嘆したのを久しぶりに思い出しました。約10年の時を経て、本書で紹介されている幾つかを亜流ながら自身が使用していることになんだか妙に懐かしを感じながらの読書となりました。そういえば、KJ法を知ったのも本書からでした。2024/01/07

mukimi

118
「整理は機能の秩序、整頓は形式の秩序」「知的生産の技術で情緒の乱流を取り除き秩序としずけさを取り戻す」「日記は自分という他人との文通」「本好きの読み下手」など、半世紀以上読み継がれるに値するシンプルで魅力的な言葉が並ぶ。外山滋比古氏のベストセラー「思考の整理術」も、紙に書いて書いて書きまくり取捨選択し整理する手法であり共通しているようだ。タブレットやアプリを使いこなせくて焦るけど、私は自信を持って紙で知的生産していこうと思えた。でも令和時代の電子機器による知的生産技術、誰か体系的に纏めてくれたら読みたい。2024/04/29

ねこ

78
京大名誉教授、民族学者、情報学者、未来学者、…など多才な梅棹師の著書。若かりし時代から、ご年配までの写真を拝見しましたが、どの年代であっても精悍で且つ優しさと知性が滲み出ていますね。半世紀前からの先達の努力の積み重ねで現在、能動的で、かなり完成された個人の情報管理が安価で享受できるに至ったのだと私は感じました。野外科学に於いて、その場で観察と記録のずれは短いほどよろしい。と有りましたが、野外科学に限らず私は自分の考えや発想を記録する努力が足りない事も痛感しまた。最後に万年筆で手紙を書いてみたくなりました。2022/02/01

崩紫サロメ

74
50年以上前に出版された本書、何度も読み返しているのだが、様々な技術革新があっても古くならない部分は何なのか。それは内容至上主義を否定し、形式を与えることによってこそ、ひらめいた発想が活かされるというところではないか。ひらかなタイプライターのように、歴史的な存在となってしまった様々な道具が登場するが、それらを使うことによって何を目指したのか。著者は「情報をたいせつにする」ためにきちんとしたしつけが必要であるという。当然これは現在にも言えること。具体的にどのようにすればよいか、いろいろと刺激をもらえる1冊。2022/01/16

TomohikoYoshida

62
自分が生まれたころに書かれた本を、半世紀以上経ってから読む。100刷されただけあって、とにかく面白い。最初は、ノートからカードへの道具の発明と進化の話。情報をいかに活用しやすく分類・整理・整頓するためのツールとテクニック。そして、ペンからタイプライターへ。今はPCやタブレットでペンよりもきれいに早く文字が書ける時代が来ている。しかし、文章を書く時の考えのまとめ方や、文章の書き方というものは普遍的だ。考えをまとめるツールとしてマインドマップや付箋なんかは結構便利に使っているなと思いながら読んだ。2020/09/10

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