内容説明
横浜みなとみらいにある風変わりな喫茶店。お客さんから送られてきた絵葉書を大切に保管し、壁一面に張ってある。だから書いた本人はいつでも想い出に出会えるし、知らない人にも楽しんでもらえたりする。今だからこそ、手書きでしか書けないことがある。喫茶店をめぐる人間模様は、温かく、せつなく、さわやか。読んだ後は、大切な人に手紙を書きたくなります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aoringo
91
地元である横浜が舞台の小説は読むようにしています。あまり聞いたことのない作家さんだけど読めて良かった。ポストカードカフェかあ。素敵だな。本当にあったらいいなあ。その時、自分だったら誰にどんな言葉を送るだろう。心を込めて綴ったポストカードはこのカフェにずっと残ってくれる。気持ちをちゃんと言葉にするって大事なことだな。2021/07/20
Willie the Wildcat
87
過去に節目で奥様・子供たち、それぞれに葉書を送ったことが一度だけある。封書ではなく葉書を選択した当時を振り返ると、「構えることなく知って欲しかった思い」かな。さて本題。耕太郎のエピソードは、親子という観点で特にグッとくる。亡き父を思い浮かべてしまった。その分、母親孝行ですね。確かに、こんな待ち合わせ/保管場所があると面白いかもしれない。一方、破棄vs.保存は、ふと考えてしまう。葉書故に双方向。時間が齎す物心両面での変化が、葉書の存在の意味に影響。小坂、確かに嫌な奴だが、至極もっともなヒトの感情でもある。2020/07/30
たるき( ´ ▽ ` )ノ
65
ゆったりした気持ちで読了。素敵なカフェだなあ♪最近、カフェが舞台の小説を見つけると、つい買ってしまう ( *´艸`)みなとみらいのカフェってとこもいいね!本当にあったら絶対に行くんだけどな(*´∇`*)2014/08/27
ねむねむあくび♪
59
図書館の本。設定が素敵で手に取ったが、どの話も短くて、もの足りず…。私には合わなかったな(´・ω・`)2015/09/29
たるき( ´ ▽ ` )ノ
54
再読。この舞台が地元になるなんて、思ってもみなかったな〜♪読んでいると情景が思い浮かぶので、前に読んだ時よりもリアルだった(*^^*)温かさと切なさが混在しているお話。どことなくやり切れなさを感じてしまうのは、なんでなんだろう?それでも、私はこの雰囲気が好き☆きっとまた読み返す気がする。2016/10/07