内容説明
母の故郷、沖縄・久米島。その新垣の杜には世界の中心がある──琉球古謡集『おもろさうし』の一節は、緊迫の北方領土交渉に努めた著者を揺さぶった。では久米島が世界の中心なら、世界そして日本はどう映るのか。思索は外交の最前線から、遥か琉球人の意識の古層へと飛び、やがて日本の宿命と進むべき未来が現れる。瞠目の国家論。『沖縄・久米島から日本国家を読み解く』改題。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
95
「国家の罠」、「獄中記」と本書は佐藤優氏中期の三部作と云っても良いのではないでしょうか。しかし本書はけっこう骨が折れました。5章までは容易に付いて行けたのですが6章からは引用が多くなったせいもあってかなかなか整理できませんでした。長~いあとがきになんとか救われましたが(なんか最近あとがきに救われることが多い?)、再読必須です。2017/09/16
gonta19
77
2012/10/31 Amazonより届く。2016/9/11〜9/16佐藤氏が、母親の産まれ故郷である久米島を中心に据えて自分のアイデンティティを探る、内省的な書。なかなか興味深い視点である。しかし、沖縄や周りの島々についてほとんど何も知らない自分に驚いた。やはり、無知は罪なんだろうこ。2016/09/16
kawa
39
著者と大田正秀元沖縄県知事との対談集「沖縄は未来をどう生きるか」に刺激されてこちら。氏のお母さんの出身地・久米島新垣の杜を世界の中心地ととらえ、仲原善忠氏「久米島史話」、「おもろさうし」等を題材に、久米島を、沖縄を、日本を、世界を考察する。自らもっとも内省的と称する作品なので、なかなか手ごわい部分もあって飛ばし読みのところもあるのだが非常に興味深く読了。2021/04/25
kawa
30
(再読)最近の佐藤氏のウクライナや沖縄問題等の発信の理由がよく理解できる秀逸な一冊。氏の母親の出身地である沖縄・久米島の「堂のひや」伝承から説き起こし、沖縄学の泰斗・仲原善忠氏や大田昌秀氏、大城立裕氏の言説まで広げ、弱者ならではのトラディショナルな生き残り戦略を論じる。100%理解には至らないけれど知的興奮を引き出される。まあぁ、それだけではイケナテないのだろうけれど。2025/04/29
の
7
沖縄にルーツを持つ佐藤さんならではの視点を持った本。沖縄について、何も知らなかった自分に気付かされた。2016/09/17
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