内容説明
功利主義的読書とは何か? それは本の大海から、本当に使える叡智を抽出する技術だ。聖書、資本論、名作古典小説からタレント告白本まで、具体的効用の薄いとされるジャンルの書物をあえて選択。紙背に隠れたメッセージを読みとり、過酷な現実を戦い抜く方法を鮮やかに提示する。世界の非情さと教養の豊穣、いずれをも知りぬく当代随一の論客による、挑発と知的興奮に満ちた読書指南。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
77
2012/3/31 Amazonより届く。 2016/7/7〜7/19 佐藤氏流の功利主義的読書術。いやいや、なかなか難しいが、解説の酒井順子さんが優しく読み解いてくれている。取り上げられた本で読んだことのあるのが吉本隆明氏の「共同幻想論」だけ(それもうん十年前)なので、イマイチ共感できなかった。2016/07/19
ehirano1
76
数年ぶりに再読。のっけからショーペンハウエルで始まり、「負け犬の遠吠え(酒井順子)」がアリストテレス論理学で説明されます。当に圧巻です。小説や文学を功利的に読書することはストーリー展開を楽しむこととはまた違った面白さ(新発見、新解釈、他書との関連性、難書解釈のヒント取得等々)結構楽しいです。2016/07/02
かわうそ
54
★★★☆☆さすが、佐藤優氏としか言いようがないが佐藤優氏の本は好きな作家だけに期待が高いのでなかなか評価が上がらない。なので僕の佐藤優氏の本の評価はかなり厳しくなる。しかし、本の著者が驚嘆するほどの佐藤優氏の分析読み解きには舌を巻く。2017/01/19
サトシ@朝練ファイト
37
佐藤優的本の紹介だが、なぜか読んだ事のない本でも惹かれてしまう2015/08/15
佐島楓
36
芸能本、小説から聖書に至るまで、さまざまなジャンルの本から「功利主義的に」知識を吸い出すにはどう読めばいいかを書いたもの。どのような本であっても、その著者が世界をどうとらえており、どのような答えを探り出そうとしているか、その思索の軌跡の産物そのものが作品なのだ、ということを改めて感じた。佐藤氏のようにはいかないが、ひとつの考え方を与えていただいたように思う。2014/07/15
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