内容説明
戦国時代――。日本史上、最も過酷な時代に、武将たちは何を考え、どう行動したのか? 時に一瞬の迷いが一家滅亡を招き、時に果敢な決断が家運の隆盛につながる。「関ヶ原の戦い」という天下分け目の決戦を中心に、生き残りをかけた戦国武将たちの明暗を解き明かす。通説はもとより、最新の研究成果も積極的に紹介しながら、堅苦しくなりがちな歴史研究の最前線を、わかりやすく、面白く紹介していく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さて読書の秋が来たよ寺
67
先日、本書より先に著者の最新刊『幸村はなぜ家康より日本人に愛されるのか』(幻冬舎)を読んだ。そして本書を読んでびっくり。『幸村は…』の内容の大半は本書に出ている。故に本書を読んだ人には『幸村は…』はお薦めしない。「はじめに」と最終章だけ読めば充分である。本書の方が詳細でもある。週刊新潮に連載されたもので、なかなか面白い。戦国武将が好きな人には、こういう本はタレント本張りに読み易い。名前が羅列されているだけでもう楽しい。私自身は著者の様に直江兼続や黒田官兵衛は好きではない。2015/12/24
佐島楓
38
直江兼続の兜の「愛」の意味はこの本で初めて知りました。あと「おあん物語」は知っていたのですが「おきく物語」なるものは知らず、まだまだ隠れた歴史が存在するのだな、とため息。この時代、どの身分の女性も生きるのは大変だったのでしょうね・・・。2015/05/20
金吾
27
広く浅く読みやすい本であり、ある程度納得できる話が多かったです。第1章の関ヶ原が良かったです。また第10章の論功行賞も面白かったです。2021/04/07
テツ
25
現代に生きる僕らが結果を知った上で読み解く歴史と、当時文字通り生命を賭けて世界と対峙していた英雄たちのリアルな世界観とでは当然熱さが違うんだろう。戦国時代の全ての出来事は徳川による天下泰平の時代を築くための礎のように見えてしまうけれど、勿論みなが徳川の世のために戦ったのではない。無数の思いと無数の私利私欲が、無数の生命が縦横無尽に交差して歴史が紡がれる。彼らがギリギリで下した決断の数々。結果的にそれは歴史の大筋に収束してしまうのだけれど、瞬間の輝きは色褪せない。2018/11/16
樋口佳之
25
小早川隊が1万5000だったと明記している史料が、あるわけではないのです。前項に書いたように、戦前の参謀本部がまとめた『日本戦史・関原役』にそう書いてあるだけ。/政治史に関しては研究は着実に進展しています。ですが、現在に至るまで、軍事に関する研究は十分とはいえない。関ヶ原の戦いや長篠の戦いなど、時代を動かした合戦の実像ですら、兵力も装備も戦闘の様子も、解明されていないことがあまりにも多い。みんなまとめて小説家にお任せ、という感じすら2018/04/06
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