内容説明
文学を志し、家庭は顧みず、結構モテて、わがまま放題。そんな夫にも優しく尽くす、十歳年下の若い妻。ハンブルクで出会って結ばれた二人の新婚生活は、圧倒的な亭主関白モードで始まる。しかし躁病をきっかけにエスカレートした夫の蛮行には妻もブチ切れ、ついに大逆襲に――。淑やかだった妻を鍛えた、壮絶なる四十年の結婚生活を回顧する、愛情エッセイ。『マンボウ愛妻記』改題。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あーさん☆転スラ·薬屋·本好き·魔導具師ダリヤ続々アニメ最高です!!(≧▽≦)
29
これで離婚しないんだ!Σ( ̄□ ̄;)2018/01/22
佐島楓
24
北先生のソウウツのことは存じ上げてはいたが、これほどまでだったとは・・・。やはりご家族に一番心配をかけてしまうものなのですね。奥様が力強いかたで本当によかった。私にはつとまらないだろうな・・・。2013/10/01
ステビア
15
愉快なエッセイでした。奥さんは大変だったろうなぁ。他の本も読みたい。2015/02/04
ばっぱら
8
親しみ易い文章で、なんだか自分が北杜夫になり、年をとり愚痴をこぼしている気分になる。 疲れている時に癒しになる本。2015/08/03
フジコ
8
『恐妻記』なので、さぞ恐ろしい女性なのだろうと想像して読み始めたが、全く違った。 明るく、前向きで、聡明な人だった。さらには、献身的にご主人を支え、忍耐強く、家庭を守り抜かれた奥様という印象。『恐妻』より『良妻賢母』と表現されたほうが正しいと思うくらい。あまり褒めると、天国の北杜夫さんから睨まれそう。素敵なベストカップルで、幾度も笑わせてもらう箇所があり、楽しかった。2012/06/08