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内容説明
▼第1話/神南火(前編)▼第2話/神南火(後編)▼第3話/太陽の馬(サン・ホース)▼第4話/沈黙の羊▼第5話/サルメの舞い▼第6話/花と磐●主な登場人物/忌部神奈(女性史研究家であり、また神木鑑定家、温泉評論家でもある。神話、伝承に造詣が深い)●あらすじ/「火中出産」を取材していた忌部神奈は、宮崎県西都市の遺跡発掘現場で、古代の妊婦の白骨を目にする。その遺体の周囲には灰のようなものが遺っており、気になった神奈は、調査関係者に分析結果を教えて欲しいと頼む。天孫降臨の地・高千穂とも近い西都には、コノハナサクヤヒメを祀る都万神社など、火中出産のイメージがつきまとっている。その都万神社で、ある男に祖先の出雲忌部氏と“カムナビ山”の繋がりを示唆された神奈は…(第1話)。●本巻の特徴/女性史研究家・忌部神奈が、神話・伝承の裏側に潜む謎に迫る。巨匠・星野之宣氏が描く、話題の伝奇ロマンシリーズ!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
56
ブックオフで見つけて。宗像教授の女性版だが、主役の忌部神奈のキャラクター作りがイマイチのような感じがする。色っぽさも交えているが、そこまで色っぽくないし、人間的魅力も出ていない。女性ならではの伝奇とその心理を描いた「神南火」「花と磐」はまだいいが、それ以外は宗像教授でもよかったのでは。だから宗像教授ほどは続かなかったのかな。2024/05/29
空のかなた
15
今回も情報密度が濃く、著者の知識に敬服。今回は丸ごと忌部神南女史が主人公。ホノニニギが身ごもったコノハナサクヤヒメに「自分の子ではないのでは」と疑義を持ったところから始まる。「火中出産の神話-身に罪あれば焼け死ぬ-という捨て身の誓約(うけい)」のエピソード。宮崎県西都市の都万神社はコノハヤサクヤ姫を祀る。蛇神、神が隠れ住む場所という意味のカムナビ、祭祀氏族である忌部氏、祭祀とは切り離せない大麻。大麻の学名もカンナビス、という偶然。そして神も死から逃れられないことを伝える古事記が担う意味も含めて凄い一冊。2024/04/23
トリオネア
10
肩書が沢山ある美人温泉評論家・忌部神奈が日本神話の真実に迫る!宗像教授と違ってこの漫画は女性が主役で、かなり面白かった。猿田彦神は異様な姿で怖かったが、何とそれは天照以前の太陽の象徴であったという第五話、サルメの舞いがかなりイイ。三輪山には10年程前に登拝させてもらったが、そこまで禁忌を感じず、地元の小学生も登る親しみのある良い山だった。ただ御神体なので足場はそんなに整備されておらず、下山含め2時間程かかるので結構疲れた記憶。2019/04/02
かっぱ
6
女版宗像教授といった感。というか、鬘の編集長は・・・もしや。猿田彦の話が印象的。アメノウズメは猿田彦と結婚して、サルメとなり、お多福になった。日本神話、何だか、面白い。2012/02/12
5〇5
5
クールビューティーな女性歴史家・忌部神奈が、遭遇した事件や事故の謎を絡めつつ古代の謎に挑みます。日本各地の伝説や伝承をうまく絡めながら物語を紡ぎだす。著者の真骨頂ですね。あと、宗像教授のそっくりさん登場はご愛嬌ですかね。2019/09/01