ギリシャ危機後のマネー経済入門

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ギリシャ危機後のマネー経済入門

  • 著者名:藤田勉
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 毎日新聞出版(2015/09発売)
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  • ISBN:9784620323237

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内容説明

安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」の成功を背景に、順調に上昇してきた日本株相場だが、今年に入り、大きな波乱が起こりつつある。その波乱要因は、ギリシャ危機と中国株式市場の乱高下である。
今後、ギリシャ危機は、株式市場にどのような影響を与えるのか。著者は、1金融市場混乱シナリオ、2世界的株高シナリオという、2つの正反対のシナリオを提示し、どちらが実現の可能性が高いかを検討している。
1の金融市場混乱シナリオでは、ギリシャ危機が世界に伝播し、世界的に株価が下落することになる。このシナリオで特に懸念されるのは、厳しい経済状況にあるロシア、ブラジルなどの新興国である。
2の世界的株高シナリオでは、ギリシャ危機や中国危機が予想以上に拡大しない限り、世界的な金融市場の混乱は避けられるとみる。このため、「適度な」危機が長続きすれば、世界の中央銀行の金融緩和は長続きするため、世界的な株高が続くことになる。
いずれにしても、歴史的にみて永遠に景気が拡大することはなく、いまの株高と円安が永遠に続くことはない。景気サイクルが存在する以上、やがては、相場が反転することになる。大きく株高と円安になるようであれば、その反動で強烈な株安と円高がやってくることになる。
本書は、金融業界30年以上の金融のプロ中のプロの著者が、ギリシャ危機と中国株下落の世界市場に与える影響を分析し、次のバブルとその崩壊のシナリオを紹介する。

目次

<目次>
はじめに
序章 ギリシャ危機と中国危機が世界を揺り動かす
第一章 世界を揺るがすギリシャ危機
 1 ユーロバブル崩壊がギリシャ危機を生んだ
 2 なぜギリシャ危機は長期化しているのか
第二章 ギリシャ危機に関連する組織と制度
 1 欧州連合の組織とギリシャ
 2 欧州中央銀行と金融制度
 3 IMFとソブリン危機の歴史
第三章 ギリシャ危機の構造的な背景
 1 EUとユーロは危機の中で生まれた
 2 ユーロの本質は安全保障同盟
第四章 バブルとバブル崩壊は繰り返す
 1 株式相場を動かす要因とは何か
 2 アベノミクス相場を展望する
第五章 世界の名投資家に学ぶ危機の対処法
 1 世界の名投資家は危機の度に資産を築く
 2 ギリシャ危機が世界の株式市場に与える影響
あとがき