内容説明
気鋭の認知心理学者が膨大な実験を通して、発達期の子どもがさまざまな概念を言葉と結びつけ、脳内の地図に瞬時に書き込んでいく驚くべきメカニズムを徹底的に解明。その仕組みを応用し、母語を習得した後に外国語を学習する際の効果的な方法も提案する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
379
啓蒙書の域を越えて研究書レベル。実験等に対する説明も懇切丁寧過ぎて(研究書では当然なのだろうが)やや煩雑に感じかねないくらい。参考文献も英米のものを中心に多数。本書は「子どもがどのようにしてことばを世界と対応づけ、概念を整理し、体系づけ、大人のもつ膨大な心的語彙を構築していくのか」を丁寧に跡付けて明らかにしようとしたもの。なるほど、そうだなあと思うこと多数。例えばアメリカの哲学者クワインが提起した「ガヴァガーイ問題」など、興味を魅かれることもたくさん。そして、人間の認知の凄さには神秘的なものさえ感じる。 2022/06/11
ホークス
32
2014年刊。子供がどの様に言葉を覚えるか、徹底した実証実験によって解き明かす。まず、言語理解はどの様に始まるのか?初めて聞く外国語と同様、未知の音素の列から単語や区切りを見つけるのは難しい。赤ちゃんは胎内で既に母語のリズムを把握する。出生後は、アクセントの特徴(英語なら単語の頭に多い)、高頻度の音素の連なり(ミ→ル→ク)等を手掛かりに分析し、0歳後半には「音素のまとまり」を把握し始める。その上で意味の把握へと進む。まるで小さな言語学者。実験内容を丁寧に詳しく語るので、面白いけどけっこう疲れた。2026/03/13
shoko
15
主に、子どもがどのように言葉を覚えるかについて、実験結果とそこから読み解けることを丁寧に積み上げながら解説する本。文法書も解説もない中で、子どもが音を頼りに言葉を覚えていくことのすごさは感動的だし、それを実験を積み重ねながら明らかにしていく研究者たちもすごいなと思った。私は実験の話を読むのは好きなので楽しかったけど、結論が早く知りたい人は遠回りに感じる本かも。外国語学習に関する記述は相対的に少ない。2024/01/09
makimakimasa
12
まさに子供が2歳で語彙爆発期(多いと1日10語のペースで覚えるという)を迎えているので、始めにも指摘がある通り実験の記述が多い理系的な本ではあったが、興味が勝って読み切った。子供達の無意識な語意推論の裏にあるバイアス、カテゴリーや属性の判断、適切な般用の基準、意味の再編成、何を手掛かりとしてこの巨大で複雑な語彙システムを構築しているのか、日本語話者だけでなく英語や中国語などとの比較も通して解き明かされていく。研究者の仮説検証と思考過程を読み通すのは大変だが刺激的だった。2022/11/15
読書熊
9
子どもが言葉を覚える仕組みがさまざまな実験結果から見えてきた2022/10/06
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