内容説明
豊かな国風文化を育んだ平安時代、その担い手だった宮廷の人びとはいったいどんな生活をしていたのか。本書は、『源氏物語』や『枕草子』などの文学作品をはじめ、さまざまな古記録を博捜し、当時の行事や日常を復元する。後宮の制度や宮仕えの動機から、住宅事情、食事と食べ物の種類、結婚と風習、懐妊と出産、美意識やその表現、美人の条件や教養、はては誤楽、疾病、医療、葬送、信仰などにいたるまで明らかにした、平安時代の女性生活百科の名著。国文学専攻の教師や学生はもとより、広く古典文学愛好家必携の書。通読するだけでも、当時の生活が澎湃として眼前に立ち現れる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シリウスへ行きたい
71
1年1か月以上前に読んだ本、もう私は、年金生活も永くなって、読書は、生活の重要な部分になっている。現役時代は、読書は、よほど暇で時間の使い方に困ったときに、好きな分野の本を買って、読んだものだ。だから図書館へは、ごく球に行く程度だった。それがいまは、図書館を粗末にした自民公明の市議会にものすごい反感を感じる。暴言事件で全国に名をとどろかした前市長、図書館行政にも熱心で、本館以外に分館が一つしかないのを改善しようと、分館設置を計画したのに、自民公明で予算案に賛成しながら、設計費を削った。支持者に苦情を言った2025/03/21
彩菜
32
平安女性の生活に関する概説書といった趣でしょうか。住居、行事、服飾、化粧法…項目毎の解説には源氏や栄花、様々な文献からの引用が具体的イメージを補い楽しいです。加えて著者は折に触れ衣装や香、室礼などの色や形、感覚的なものの背後に女性達の精神性が隠れていると指摘する事も忘れません。几帳や御厨子を背景に季節に叶った重袿、香と扇に隠れる女達、その美しさはこれらの調和に心を尽くす彼女達の精神活動と形との調和の上にあり、見えないその横顔を私達は生活環境から思い描く事が出来るのです。その為の知識が詰まった本ですよ!2024/04/01
まこ
10
平安時代の人々、特に女性はどんな暮らしをしていたのか。当時を代表する文学作品からの描写を参考にしながら紹介していきます。2020/10/03
双海(ふたみ)
8
後宮の制度や宮仕えの動機から、住宅事情、食事と食べ物の種類、結婚と風習、懐妊と出産、美意識やその表現、美人の条件や教養、誤楽、疾病、医療、葬送、信仰etc. 国文学の碩学が贈る平安時代の女性生活百科の名著。2025/06/20
ヒロミ
6
こまごまと平安朝の女性文化について丁寧に書かれた本で面白いです。男性にもスポットを当ててほしかった…。池田博士が少女小説も執筆していたと解説で知り、驚いた。偉大なる元祖オトメンですね。2013/10/08
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