「偶然」の統計学

個数:1
紙書籍版価格
¥1,980
  • 電子書籍
  • Reader

「偶然」の統計学

  • ISBN:9784152095602

ファイル: /

内容説明

ロトで連続大当たり。2回連続で雷に打たれる。3大会連続でホールインワン達成。暗殺の夢を見たあとに暗殺されたリンカーン。10万年に1度しかないはずの金融危機……到底ありえないと思われ、実際に起こると新聞記事になるまれな出来事だ。しかし、統計学者に言わせると、こうした「ありえない」出来事は、じつはけっこう頻繁に起こっているという。どうしてそういうことになるのだろう――ハンド先生がそこの事情を〈ありえなさの原理〉の名のもとに、実例をふんだんに盛り込んで解説してくれます。統計的な考え方は直感では理解しにくいから、現代人必携のリテラシーとしてしっかり身に付けて起きたいもの。奇跡なんてうさんくさい。あるいはカモられたくない・騙されたくないあなたに捧げる確率・統計解説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

102
題名だけ見るとかなり統計学的な理論を用いて説明してくれるのかと思いました。しかしながらこの本は、さまざまな事例を提出して言葉で説明するという読みものの本です。ですので期待すると肩透かしのような感じですが、このような偶然という事例もあるということでの説明はわかりやすいと感じました。2016/04/24

onasu

19
ありえない!、というのはホントに「ありえない」のか、そこを統計学で解きほぐしていく。  妙な話しだが、最近に限らず「ありえない」ことが起こったとは、よく耳にする。奇跡が溢れているのだろうか。  無論、そんなことはない。物事は起こるべくして起こっている。それを「ありえない」、または最近よく目にするとみるのは、私たちの偏見故の場合も多い。そういうことを統計学で知っておくことが有用だ。  博識な権威の著書で、宇宙に関する記載も多く興味は絶えなかったが、数式を使わず容易にとは言え、流し読みの箇所も多々あった。2016/02/03

ぴーたろー

11
日常から世界から宇宙まで、確率というものを具体的にイメージし、視野を大きく広げてくれたありがたい一冊。人間の認知がいかに主観的になり得るかもイメージできた。科学と確率の話題も多く、科学者が何に挑んでいるかという世界の一端に触れられた気もした。ブラックスワンと同時に読んだが、なんだかよかった。まだこの知識を具体的に日常に応用できるかは自信がないし、試行錯誤かなと思うが。メモ①不可避の法則②超大数の法則③選択の法則④確率てこの法則⑤近いは同じの法則2016/05/02

Fondsaule

10
★★★★☆ P71『確率はほかのどれより直観に反する性質をもつ数学分野として知られている。著名な数学者が足をすくわれるほどだ』 「誕生日問題」を始めとして、多くの実例を挙げて説明。有り得なさそうなことが実は有って当然なんだという事を、数字を持って納得させてくれる。 「それはジーン・ディクソン効果だよ」なんて思わず言ってみたくなる。2016/05/31

みるか

9
世の中では極めて起こりにくそうなこと(e.g., 同一人物が宝くじの一等に連続当選する,10万年に一度と言われる金融危機の度重なる発生など)が度々発生する.本書では,このような発生確率が極めて稀に思えるような事象が本当に偶発的なものなのかを平易な統計的知識で説明している.内容的に面白いことはもちろん,最低限の統計的リテラシーをつけたい人にもおすすめです.2018/04/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9831525
  • ご注意事項