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内容説明
極地、深海、砂漠などの辺境は、人類から見ると「特殊で過酷な場所」だが、地球全体でいえばそちらのほうが圧倒的に広範で、そこに棲む生物はタフで長寿。「一見生きにくそうな世界も、そこに棲む者にとっては都」「“弱肉強食”は、生物の個体数が多い地域の特別なルールでしかない」など、辺境生物を知ると、我々の常識は覆され、人間社会や生命について考えることがどんどん面白くなる。私たちの常識は、地球規模では大間違い! 辺境生物学者である著者の科学的冒険を辿りながら、かたい頭をやわらかくする科学エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
118
辺境に棲む生物について、その生態や普遍性、または特異性に付いて学びたかったのに、サブタイトルの“人生で大切なことは、すべて彼らから教わった”の文脈が多すぎて……(´๑•_•๑)。そう言う事もスパイスとして入る分には構わないと思うんだ。でも、メインの味が分からなくなるほど入っちゃって居るのはちょっと……やり過ぎかと。 冒頭の方にありました、”抽象的な「生命」という現象にはつよくひかれたのです”って分かる。生き物はちょっと苦手なんですよ。でも、生物は興味あります。分かるわーっていう人居ないかなー?2020/10/10
りょうみや
22
前半は人間が生きていけない辺境で生きる生物から著者が格言を引き出す。またそれらに関わってきた著者の赤裸々な半生記でもある。後半は辺境生物でなく生物と進化全般の話題になり、個人的にトーンダウンする。著者の辺境生物に関する他書も見てみたくなった。2023/10/06
京和みかん
17
オススメの本。辺境生物を調査する、生物学者の長沼さんが著者。様々な辺境生物――主に超微小バクテリアの生態や、その細胞構造に着目して、それらを人生観と絡めて語っている。話はホモ・サピエンスの細胞にまで渡り、とても興味深く読み進めることが出来た。サイエンスに興味のある方も、そうでない方も、ぜひ読んでみて欲しい一冊です。2017/03/28
tom
15
人生訓があちらこちらに。すでに無職の私には、なんのこっちゃらという感じ。辺境生物の「すごさ」を読みたかったし、確かに、この点に触れた部分もあるのだけど、「人生訓」に驚いて流し読みで読了。難しいなあ、新書のターゲットの狙い方(笑)。2019/01/25
C-biscuit
15
iBookで読む。正直面白かった。副題に「人生で大切なことは、すべて彼らから教わった」とある。人間からみれば辺境の地にいる生物から人生の多くのことを学んだいう手の本である。生物学者としての日常というか、半生を面白おかしく書いている部分があり、項の最後に長沼メモがなければ、教訓なり得られたものが何か意識できないくらい面白い。もっとも、後半は少し哲学的というか、人生訓のような感じになるので趣が違う。生物としても面白のもしっかりあり、餌を食べないで生きるチューブワームの紹介など、辺境生物がすごいのを知らされる。2015/10/29
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