内容説明
日本人を魅了してやまない孤高の剣士、宮本武蔵は、いかにして最強の相手に立ち向かったのか。圧倒的迫力と群を抜くリアリティで、剣豪小説の名手が描く、世紀の決闘。
※本書は二〇〇三年三月、小社より刊行された書き下ろし単行本『武蔵と小次郎』を改題した文庫が底本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
AICHAN
5
これもBook-Off。剣戟のシーンを描かせたら津本陽に敵う者はいない。著者自身、剣術の高段者だし、多くの武道家たちを取材してきているからだ。巌流島の闘いを堪能させてもらった。ただ、津本さん独特の「読点」の打ち方に戸惑うことしきりだった。2014/08/09
うたまる
1
有名な巌流島の決闘にスポットを当てている訳でもなく、武蔵と小次郎を並立的に描いている訳でもない。謂わば、『宮本武蔵』のダイジェスト版のようなもの。だから、なぜこのタイトルにしたのかが不明。結局、死と隣り合わせに生きる武蔵の強さの秘訣は、自らの思念と戦う一人稽古と、神仏に頼らぬ合理性の賜物か……「神や仏は、斬りあいする者を護ってくれやせんぞ。そがいな甘い考えを持ってりゃ、たちまち殺されらあ。わが命をとられるまえに敵を斬り殺すのが、降魔の剣じゃ。死にとうなけりゃ、わか技を磨くよりほかはなかろう」2013/09/23
KBS
0
武蔵が早熟というか若いうちから神がかってるなぁ2012/07/30
萌木のおやじ
0
手軽で読みやすいが、小次郎の記述は少ない。司馬遼太郎の「真説宮本武蔵」と読み比べるといいかも。2011/11/17