内容説明
婚約者に去られた者同士が交わしたのは、結婚という親密すぎる仕事の契約だった。■ニュージーランドの小さな町で図書館司書を務めるステファニーは、結婚式の前日、婚約者のブライアンから婚約破棄の手紙を受け取った。ブライアンは、彼女の親友ノエルと駆け落ちしてしまったのだ。ショックを受けたステファニーは、周囲の同情の目を逃れ、新しい仕事を探すために、首都ウェリントンで暮らしはじめた。ある日彼女は街で、ノエルの元婚約者クインと偶然顔を合わせる。彼は太平洋に浮かぶ小さな島で仕事を請け負うことになっていた。ただし、妻同伴というのが絶対の条件だった。ステファニーは新しい仕事が見つからず、クインには妻が必要だ。そこで彼は、就職だと思ってぼくと結婚してくれと申しこむ――期間は半年、給料がもらえて、当然実際の夫婦生活はなし。迷った末、ステファニーはクインの申し出を受けることにした。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
17
ものすごく久しぶりに再読。ヒーロー、ヒロイン共に結婚式直前の婚約者の駆け落ちという事態に傷つきながらも誠実で冷静な対応。エラい。それに引き換え、駆け落ちした彼と彼女と来たら仕事を確保して地元に舞い戻り、しれっと新婚生活を始めるちゃっかりさ。でも何もかも筒抜けな狭い地域で彼らを受け入れる友人はなく、いくら孤独だからといって元婚約者の妹夫妻の家に出産祝いをもって押しかける厚かましい振る舞いに絶句。待望の妊娠の喜びを分かち合える親しい人達を遠ざけたのは自業自得と言うものです。2023/11/17
糸車
4
結婚式直前のヒーロー・ヒロインのそれぞれのお相手がなんと駆け落ち。ヒーローが海外で契約した仕事には妻が必要で、ヒロインは噂から逃れて違う土地での仕事が必要だった。ということで、便宜結婚へと。遠い地で愛を育み、本物の夫婦になった彼らは無事帰国し、そこで元婚約者たちに再会。駆け落ちしたふたりは地元の人から避けられているらしく、身から出た錆とはいえ、お気の毒。衝動的なふたりと、大人な対応をしたふたりの違いがくっきりと出たというべき?2013/07/17
me
2
ヒロイン婚約者が友人と駆け落ち。友人の婚約者であるヒーローが仕事上妻が必要なため白い結婚をする。一緒に暮らすうちに惹かれあい本当の結婚になる。でもヒロインのどこに惹かれたのかよくわからなかった。ヒーローはかなりセクシーな男性との描写があるけどヒロインにはあまり魅力を感じず。駆け落ちした2人を簡単に受け入れるヒロイン妹が姉の味方という感じではなくて苦手だった。2019/03/07
romaco
2
★★★ 婚約者に自分の親友と駆け落ちされてしまったヒロインや家族の反応が妙にリアル その後親友の婚約者だったヒーローとの便宜結婚生活や、駆け落ちした二人の近況等中々現実味のある作品2011/10/21
てん・ゆう
2
結婚式前日に婚約者が親友と駆け落ち。親友の婚約者がヒーロー。妻同伴が条件だった為+ヒロイン転職を望んでいるという双方丁度良しと言う事での便宜結婚。ヒロインがとてもいじらしい!自立心もあるけど可愛らしく思いやりがある。私がヒーローなら「駆け落ちしてくれてありがとう!!」と心から思うだろうな。2011/03/06
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