ハーレクイン<br> じゃじゃ馬ならし

個数:1
紙書籍版価格
¥671
  • 電子書籍
  • Reader

ハーレクイン
じゃじゃ馬ならし

  • ISBN:9784596000569

ファイル: /

内容説明

どうしてこんなキスができるの?凍った心も、熱くとろけそう。■アイリス・スミス・オズバーン・ダラス・オールデンは、二十四歳にして三度結婚し、三度とも夫に先立たれてしまった。彼女は夫の死のたびに莫大な財産を手にしたが、周囲からは完全に悪女扱い。精神的な痛手はあまりにも大きかった。わたしは若い男性を死に追いやる、呪われた女なのかもしれない。アイリスはすっかり痩せ細り、心を閉ざしたまま故郷に帰ってきた。四度めの結婚など絶対にありえないわ。これ以上、犠牲者を出すことだけは避けなければ。しかしアイリスの思いをよそに、自ら四番めの夫にと願う男がいた。昔から彼女を見つめていた近所に住む牧場主、オースティンだ。オースティンはアイリスの奇妙な行動にふりまわされながらも、傷ついた心が癒されるように気を配り、無理に自分の心を押しつけようとはしなかった。男らしいオースティンの恋の挑戦に、アイリスはついに……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

25
この作家さんの軽妙な語り口が好きでいろいろ取り寄せています。24歳で3人の男性の未亡人となった女性の経緯がどんどん長くなるラストネームでサクサク描かれている冒頭ににやり。彼女が11歳のころから(この子と結婚する)と決めていたお隣男子の「今度こそ逃さないぞ!」という焦燥感がおかしく、突然抜ける女子のうつ状態やらぐいぐい肉食系な本性やらに大笑い。しかしこの人のお話には猫が出てくるなあ。2021/10/19

糸車

16
ヒロインが大学卒業したらアプローチしようと決心していたヒーローが不憫。あっという間に他の男性に奪われてしまった。ヒロインも不憫。三度結婚し、三人とも不慮の事故で亡くしてしまい24歳で未亡人。彼女を気遣い心を砕く家族とヒーローの奮闘。彼女の夫に対する複雑な気持ちもあって簡単じゃない。抜け殻のようになってしまったヒロインが人生をもう一度生きようとする勇気を持ててよかった。この作家さんのお話は個性的で深い。他の作品でもそうだったんだけど、ヒーローが自分のアレに名前をつけているのが可笑しい。ほんとにそんな名前?2014/10/16

キッチンタイマー

11
3人の夫と死別したヒロインアイリスと、彼女が11歳の頃から目をつけてた隣人の牧場主オースティン。アイリスは心痛で鬱状態。こういうモチーフ、ラススモールにたまにある。割と無機質なあっさりした文体なのにとても変。しかし泣き言を言ったり怯んだりアイリスには振り回されてる。愛してると言いたくないのについ口から出てきちゃう。テキサスだからガチガチの男尊女卑思想を独白してるのにアイリスには惚れすぎて全てが瓦解してしまう。オースティンとゴジラのコンビ、アイリスの方が一枚上手。2018/08/26

アカツキ

9
ヒロインは3人の夫に先立たれて、故郷のテキサスに戻ってきたものの虚ろな日々を送っている。ヒーローは牧場主。ヒロインの大学卒業を待って付き合おうと思っていたら電撃結婚された過去があり、今回は絶対自分のものにするという決意をもとにヒロインを元気にしようと奮闘する。いざヒロインに生きる気力が戻ってみると小悪魔的な魅力にあふれた女性で、ヒーローは心身ともに翻弄される。結婚で一悶着あるかと思いきや、すんなりまとまったのが意外だった。ヒーローは自分のモノに名前を付けている。2019/08/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1601094
  • ご注意事項