内容説明
「天に棄物(きぶつ)なし」という言葉がある。人間の目からは失敗したように見えたり、ツイていないと思える出来事であっても、天にとっては何一つ棄てたものではない。天は、そうした出来事を通して、私たちに大切なことに気づかせ、実りある人生へと導いてくれている。だから、どんな人生にも意味があるのである。本書は、有名無名を問わず、それぞれの持ち場で人生の最善を尽くし、キラリと生命を輝かせた人たちを、19の話にまとめたものである。「人の心に塔を建てよ」高田好胤師の言葉で人生が変わった笠川慶道さん。鍵山秀三郎氏との出会いで、経営方針が一変した伊藤信幸さん。妥協を知らないカリスマ左官・挾土秀平さん。……一つの道に徹し、一つの灯火をともし続けた人たち。ささやかな一灯ではあっても、やがて周囲を明るく照らしてゆく姿は、読む人に生きる勇気と、人生を100%生かす活力を与えてくれる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すうさん
5
私は「一隅を照らす生き方」という言葉が好きだ。本書では有名な人無名な人がいますが、どれもキラリと光る人生を送った。彼らはみな与えられた立場で与えられた役割を一生懸命尽くすこと。転んでも立ち上がり止まらず続けるということ。私もこの言葉に出会わなければ、今も派手な人生の成功を夢見ていたのかもしれない。一時の成果にぬか喜びしながら「もっともっと」と欲望の赴くまま突き進んでいたことだろう。人生に失敗したことで、しっかりと自分と向き合い「諦める」(明らかに観る)ことができた。地味な人生だが確実に生きていきたい。2020/01/28
ご〜ちゃん
0
この本を読んで真っ先に行ったこと。掃除。自分はまだまだという気持ちが半分。でも今からでもどうにかなるし、どうにかするという気持ちが半分。心のチューニングができる本です。2010/08/30