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内容説明
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王子さまとお姫さまの物語でなく、王子さまと王子さまが結ばれるお話があっていい──。
LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)をテーマにした絵本です。
英語、ドイツ語、スペイン語、デンマーク語、チェコ語、ポーランド語など9言語に翻訳され、世界各国で読まれている、オランダ原作の『Koning & Koning』を日本語訳。
渋谷区同性パートナーシップ条例を皮切りに、LGBTへの関心が高まっているなか、日本にはLGBT関連の絵本は少ないのが現状です。
世の中には多様な性が存在することを、絵本で子どもたちに伝えたいという訳者からのメッセージ。
シンプルなストーリー、楽しい絵柄で、読み聞かせにもぜひ使ってもらいたい絵本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
98
LGBT教材として。「それから王子さまとお姫さまはしあわせにくらしましたとさ」というお話が当たり前だった私達。この絵本では王子さまと王子さまが結婚する。余計なストーリーもお説教もない。ただあるがままの自然なこととして二人は結ばれる。子どもたちは淡々と受け止めるだろうか?議論になるだろうか?ジョークと受け取るかもしれない。それでもこの本には「こういう在り方もある」と示してくれる、シンプルな力強さがあると思う。2016/02/29
たまきら
41
好きな人に出会う。結婚する。それをあっけらかんと肯定する、反対も何もない。そこが拍子抜けするほど娘に受け入れられるのがおかしかった。ダンス仲間やアート仲間に同性カップルが多いからかな?昨日公演に来てくれた知人が結婚したの!と娘に話したら、彼女「相手は男の人?女の人?」と尋ねたあとに自分で「あ、日本はまだちがうんだった」と訂正。知人が大ウケしていました。2019/03/11
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
37
LGBT絵本。コラージュが楽しい。出版されたことに大きい意味があると思います。性的マイノリティに対する差別や偏見をなくす1歩になって欲しい。帯にありましたが、日本の人口の7.6%がLGBT.日本の苗字TOP4の佐藤・鈴木・高橋・田中さんを合計した数より多いそうです。 【SDGs5 ジェンダー平等を実現しよう(LGBTQ)】【SDGs16 平和と公正をすべての人に】 【こども哲学】 【ジェンダー絵本 LGBTQ+】2019/12/03
小夜風
34
【図書館】月刊MOEのおすすめ新刊絵本に載っていたので読んだのですが、かなり驚かされました。この絵本、2000年にオランダで誕生し、LGBTについては後進国の日本には、15年の時を経てやっと届いたんだそう。女王さまの「わたしがあなたの年のころには、もう2回も結婚していたのよ」発言も、お姫さまが召し使いと恋人になることも含め、いろんな恋愛の形があるんだと、子どもたちにユーモラスに楽しく伝えられることが素晴らしいと思いました。2015/10/19
ヒラP@ehon.gohon
30
子どもたちににはドキリとするような絵本です。 物語の世界に現実的な社会が入ってきたのですから。 絵そのものも、実験的で冒険的な感じがしました。 同性婚について深みは感じられなかったのですが、王室でもあり得る現実的な問題なのですね。 でも、世継ぎの後継者は? いろいろ考える材料になりました。2020/01/13