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内容説明
耽美主義の人気作家・美倉洋介(みくら・ようすけ)が駅で出会ったみすぼらしい少女バルボラ。酒びたりで自堕落な彼女が家に居着いてからというもの、美倉のインスピレーションは冴え渡り……。はたして彼女は悪魔か女神か!? 芸術家の栄光と苦悩をめぐる、不可思議きわまる幻想譚! <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT145~146『ばるぼら』第1~2巻収録 <初出掲載>1973年7月10日号~1974年5月25日号 ビッグコミック連載
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
74
針さんのおすすめ本。流行作家の家に居座る飲んだくれのフーテン娘ばるぼらが居座る。はたして彼女はミューズなのか魔女なのか。幻想的雰囲気も出てきて……。という感じで楽しめる。2025/11/18
Aster
72
たまたま立ち寄った本屋に手塚治虫コーナーがあり、何の気なしにこの本を買ってみた。初手塚治虫。想像と全く違った。ばるぼらを求める理由がいちいち書かれていないのが良い。これは作品の外側の特徴だが、内容に関して言うと、物書きの本質的なクズさと物書きの書いたものは、それは最後に述べられていたように芸術がメディアの取り上げ方に完全に依存するということを踏まえると完全に分離してしまうと。物書き自体に作品を帰することは大衆の役割ではなくなってしまった。人生に立ち止まった時にまた読み返したい。2020/06/29
MICK KICHI
68
1973年ビッグコミック連載。芸術に取りつく小悪魔ばるぼら。ズダボロの身なりで猫のように纏わり付き、不思議な霊感で危険を察知し、幸運を齎す。しかし、それが幻惑か破滅の道か纏わり疲れた当人には推し量る術もない...。ブードゥーや魔女伝説、デカダンスに溢れた世界観が時代性を感じさせるが、手塚ダークワールドの魅力満載な作品。手に負えないあばずれが、ふとした瞬間、豊潤な蜜の味に変わる瞬間のペンの冴えが見事。当時の交友関係から筒井康隆氏のキャラクターが登場(鳥人大系にも出ていた)。手塚 眞氏の監督で実写化。2020/04/08
KAZUNARI
12
芸術は時代によって移り変わっていく代物。繁栄と衰退を繰り返す。現実か妄想か・・異常性欲に悩む主人公の狂気な出だしから次第に謎の女・ばるぼら自体の存在も変わりつつ主人公を翻弄させる。悪魔、オカルト要素も盛り込みながら芸術とは何かを問わせる。。2019/05/03
ホームズ
11
なんだかすごい作品ですね~。面白かった(笑)ばるぼらのキャラクターが後半になるにつれて変わっていくし美倉もドンドンばるぼらにはまっていく感じが少し怖かったな~(笑)2012/02/12
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