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内容説明
豊臣家滅亡後、義母・千姫の庇護の下、江戸城に暮らした秀頼の娘はやがて鎌倉・東慶寺預かりの身となる…。寄る辺なき身の幼少期を経た女性が終生胸中に抱き続けた想いとは…!? 表題作のほか「身代わり諸色」「わらわべ夏越し」を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミユ
40
今回は豊臣秀頼が姫、天秀尼が主人公(作中では卵姫(かいひめ))の話が三話とオリジナルの時代物が二話。私は徳川千姫という女人が好きで、その千姫と関わり深い天秀尼メインの話を河村さんが描いてくれてすごく嬉しい(笑)この本の一話、千姫と幼い卵姫(天秀尼)の話は特に素敵でした。この作品の主人公になる天秀尼との細やかで穏やかな礼状などのやり取りはいまも残っている。東慶寺は昔一度行ったのですがまた行きたくなりました。2016/06/19
なつき
9
秀頼と側室の娘、東慶寺の主・天秀尼が主役。秀頼の正室である千姫に助けられた卵姫。千姫の弟である忠長との淡い恋、縁切り寺とも呼ばれ女たちの駆け込み寺でもある東慶寺の庵主としての覚悟。この人もやはり戦国の世の女性なんですね。明治の読み切りといつものお子様たちの話も面白かった。素直な子供たちには神様も負けますね。2015/05/19
punto
7
鎌倉市出身なので、東慶寺と鎌倉権五郎のお話は良く知っていました。鎌倉の話はあまり知られていないものが多い気がするので、こういうマンガがあると知って嬉しいです。そういえば昨年目を患って快癒した際に御霊神社にお参りに行きました。あまりの痛さに小さいころ境内で遊んだ神社が目の神様だったのを思い出して、祈ったので!ありがたいことに、今年全快しました。2016/12/26
getsuki
6
後に天秀尼と名乗る事になる豊臣秀頼の娘の物語。いつもの泣かせる展開は安定だし、千姫さんとの関係性が素敵。ただ一度の恋のお相手を彼にするのはちょっと想像していなかったな。しかし、堀主水の一件はどうしても柳生忍法帖を思い浮かべてしまう……(ダメじゃん)2015/05/18
ゆり
3
天秀尼のひととしての生き様がなんというかこの時代の中で凛としていて良かった。千姫と幼き日の卵姫の再会の場面が胸にぐっときました。ここの千姫好きだな。彼女の若き日の恋も優しくて切なかった。彼の兄上の元に乗り込んでいく場面も好き(笑)。2017/06/24