PHP新書<br> 誰がテレビをつまらなくしたのか

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PHP新書
誰がテレビをつまらなくしたのか

  • 著者名:立元幸治
  • 価格 ¥679(本体¥618)
  • PHP研究所(2015/08発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569646268

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内容説明

タレントを集めてバカ騒ぎ、「答えはCMの後で」の連発、どっちを向いても「韓流」……。このワンパターンは本当に視聴者の要望か? 薄っぺらな「笑い」や「感動」の押し売りは、もうウンザリ! 本書では、元NHKチーフプロデューサーが、テレビが抱える病理に鋭く斬り込む。たしかに、お笑い番組も報道番組も盛況である。ハイビジョンもきれいだ。それでも視聴者の不満と不信が高まっているのはなぜか。なりふり構わず視聴率を追いかける制作者、制度に護られた既得権益への依存、公共性への認識不足などがその背景にある。この国の文化をファースト・フード化させたのは誰か。今こそテレビ文化に対する「慣れと諦め」を超えるべきではないのか。著者はその具体策として、番組審議会の透明化や市民によるメディア・リテラシー活動を紹介する。インターネットが浸透する昨今、果たしてテレビの復権はあるのか。メディアの使命を真摯に捉え直した好著である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

60
老いの繰り言という言葉がある。老人が、言っても益のない愚痴をくどくどと繰り返して言うことという意らしいが、全編それで構成されたような本で読むのが非常に苦痛。全編昔のテレビは良かった、今のテレビがつまらないのは品格が失われたせいだ、的な意味でまとめられているが、私見によるとテレビがつまらなくなったのはお上品さを追求しはじめた事から始まると思う。独特の仄暗さが消えて明るいだけの番組ばかりになってるし。あと著者の言うテレビ番組はあくまで報道に限定されているので、そこで我々読者との齟齬が生まれているのかなあ。2021/10/29

kinkin

29
テレビの役割とは何か。考えさせられた本。テレビをつければ毎日一緒のタレントが身内、仲間うちの話や食べているか、温泉につかっているか。始終誰もが異様なテンションで騒いでいるだけの番組の多いこと。この本のなかに小林信彦氏と植木等氏の対談で「見る人が楽しんだ時代と、出演している人たちが自分で楽しんでいるいまの時代と、時代が全く違うと言うことをまじ一番感じますね(後略)」まさにその通りだと思った。2014/06/07

トダ―・オートマタ

6
本書はライブドア事件のあったころに書かれた本だが 今のテレビはおそらくこのころよりも劣化しているように思う。 ただ、最近ではフジテレビのデモが起きたりして テレビに対する不満を表しているような状況になってきていると思う。 2012/02/01

wei xian tiang

3
TV局OB著。内容自体は業界弁護的で価値のないものだが、185pの仏ブルターニュの事例だけは感動して鳥肌立った。1974年2月13日怒れる市民がテレビ塔を爆破。爾後一年間停波の結果が凄い。(1)児童の罹病率の顕著な低下(2)社交の復活と地域社会の再生(3)書籍販売の急増(4)「人生を発見した」「新しい世界」等の住民の声、QOLの向上 …これは凄い。素晴らしい。感動が止まらない。ブルターニュの先覚烈士に栄光あれ!2013/09/26

しめ

2
「フェイクニュース」という言葉が定着した昨今。ニュースだけに限った話ではなく、メディアが番組を作る際に「情報」は選択されている。今、自分にとって「テレビ」とはどんなものかについて考える契機になった。昔は「この番組は絶対に見る」と意気込んで(?)いたようなものがいくつかあったが、今は無くなってしまった。原因は自分自身の変化にあるのか、それともーー。

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