内容説明
落ちこぼれネクロマンサーのワードと死から蘇った美女シーリアは、彼女の父親、闇社会のプリンス殺しの濡れ衣を着せられてしまう。暗殺者に追われ這々の体で飛びこんだ先が邪悪な黒魔術師マセリオの屋敷。どうやらワードはマセリオの弟子候補と間違えられているらしい。となればさっさと逃げたほうが身のためだ。なのにいきなり現れた旧知の猟官には盗みを命じられ、召使の娘には助けを求められ、どんどん深みにはまっていくワード。気が弱いくせに正義感が強く頑固なワードにシーリアは苛立ちを隠せない。闇と魔法の異世界ファンタジー第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
39
今回も謳い文句である落ちこぼれネクロマンサーと蘇らされた美貌の殺し屋、まあこの設定だけでも十分飯は食えるのに、主人公は実は大きな力を秘めていて世界の命運を左右する使命を与えられているなんて、そしてスパイスに二人はお互いを密かに想い合っているときたら「おかわり」が欲しくなるのは当然の結果。次巻が待ち遠しい作品ですが、この主人公のいじいじしたところが嫌いって思う方は案外多いんだろうな~それに影響されてかパートナーも内省的になってきたしそこんとこ心配です。2014/10/15
Hisae
3
前巻に比べてゾンビ率増加です。ネクロマンサーを邪悪にしたインネクロエストリの館に迷い込んだ二人。真っ直ぐ感を更にUPさせたワードが、ちょっと格好良くなっていた気がします。シーリアは女性らしい心情が所々に出てきて、二人のすれ違いが魅力の一つですね。それにしても前回より更に死と隣り合わせのワードが気の毒ですよね・・。新しい仲間の彼は、結構好きなので今後の活躍を期待します。続きを早く出して下さい。創元さん!ところで表紙のワード、メガネ捨てたはずでは?2014/12/04
一柳すず子
1
相変わらずラブロマンス描写が多いのが面倒くさい。話自体は悪くないんだけどな。今回はアレットとナザリウスが良かったかな。続き出るのかな〜。2016/04/27
Pheriar
1
邪教徒に信奉されているハビルの話や、ちらりと出る祖父の過去、新キャラを交えた数珠つなぎの恋愛関係等、徐々に紐解かれる話が1つの館を舞台に進みます。仕方がないとはいえ、徐々に術(世界)の暗部に深入りしだしたワード。アレに勝つには、ハビルが残した黒魔術の最高峰を使わないとダメそうだけれど、ワードの倫理観が耐えられるのでしょうかね・・・と。2015/02/01
いがらし
1
シリーズ2作目。今回は黒魔術感が半端ない!結局、ワードは凄いのか?今後わかるのかなー。マセリオの最期のあっけなさには驚く。次はアレットとの対決かな?2014/12/08