講談社文庫<br> 幻想探偵社

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講談社文庫
幻想探偵社

  • 著者名:堀川アサコ【著】
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • 特価 ¥492(本体¥448)
  • 講談社(2015/08発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062931496

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内容説明

「自分」を見つけたいときは、この探偵社へ。ただし、幽霊限定です――。野球部を休部中の中学二年生、海彦は落とし物をした同級生のユカリを追いかけて「たそがれ探偵社」にたどりつく。そこは幽霊専門の探偵社で、海彦とユカリは、ヤンキー姿の幽霊、大島の頼みを解決することに。ふたりの通う中学校のある伝説も気になりはじめ――。やんわり恐怖&癒しファンタジー、待望の4作目。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りゅう☆

93
大島ちゃんの15年前の謎を解くために幽霊専門のたそがれ探偵社に関わった中学生のユカリと海彦。実はお互い恋心を抱いて、真っ赤なトマトに変化する姿が可愛い。女言葉を使う青木さん、ユカリの祖母はあの大奥様、不思議ちゃんスミレや有働さんの登場も嬉しい。皆の掛け合いが楽しいけど内容はシリアス。大島ちゃんのグレた過去、変死した秋川氏、幽霊物件に出てくる有馬さん、5歳のままの湖々菜ちゃん、ミイラ本の謎。そしておちゃらけた雰囲気なのにやってくる死の恐怖。コメディあり、ミステリーあり、ほっこりあり、胸キュンありで面白い。→2020/02/17

みかん🍊

88
幻想シリーズ、野球部を休部中の海彦が同級生ユカリを探して迷い込んだ所は幽霊の依頼を受ける探偵社、ヤンキー幽霊大島の依頼をユカリと共に解決する事になる、幾つかの事件を解決していく連作短編集になるのかと思ったら、大島の15年前の失踪事件を追って行く長編に、ライトミステリーとはいえ大島は死んでいるので結構恐怖な殺人事件ですが、他の幻想シリーズの登場人物も何気に出て来て、中学生二人の恋愛模様も爽やかで幽霊物といえ楽しく読める作品でした、、登場人物のキャラのお陰でふんわりした作品になっています。2015/09/07

dr2006

66
そんなの見えるわけないよっていう人も実は、本当はこの世のものではないものも見えているが、生きる人間と区別がついていないだけなのかもしれない(怖)シリーズ第四弾の今回は、休部中の野球少年海彦と秘かに彼のことが好きな同級生のユカリが、幽霊専門の探偵社に現れた元ヤン幽霊の大島と繰り広げる探偵物語だ。幽霊が見えてる?見えてない?そんな人の曖昧な視覚と視点をコミカルに描写していて、怖くないホラーのスタイルは堅調だ。作品は幻想だけど、作者の地元の東欧日報新聞に連載されていたのは事実だ(笑)楽しめた♪2017/12/18

yamatoshiuruhashi

37
不思議な話、怪談、推理小説、青春もの。種々の要素が絡み合った軽く読める本。だけど面白い。少年たちには自分たちの世代の話として、私にとってはどこか懐かしい話だ。自分が一所懸命なものでも、いつまでもそこにはない。いつかは自分の手から溢れてしまう。諸行無常にもつながる深淵な話もわかりやすい形で説明している。この世とあの世の境界域を書く幻想シリーズだからこそスラリと書くことができているのかもしれない。幽霊だったはずの大島ちゃんがなぜ現し身としてエンディングを飾るのか。謎が謎呼ぶ・2021/08/01

Norico

37
幻想シリーズ4冊目。今回は青木さんが探偵社の社長として活躍(?)。使いっぱしられる野球少年の海ちゃんと元気なユカリちゃん。タマエおばさまも相変わらずパワフル。スミレさんや有働さんもでてきて、ほっこりします。事件の全容はちょっとサイコですが。。ヤンキー幽霊の大島ちゃんも新しくメンバー入りですね。2017/03/20

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