内容説明
気温42度。湿度95パーセント。ジャングル。行軍。ただひたすら歩き続ける彼らは「足」と呼ばれる歩兵小隊だ。分隊長の軍曹、黒人兵ハニー・ビー、日系三世のキューシュー、新兵ウェンズディ、インディアンの血をひくダンシング・ベア、異様に大きな鼻の持ち主ノーズ・マン。一つの時空間を共有した６人それぞれの視点から、「戦場」という闇の環に閉じ込められた若者たちの運命を描く連作。戦争シミュレーション小説。
感想・レビュー
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ぱぷお
2
時代や国家名は出てきませんが、ベトナム戦争時の米軍がモデルであると思われます。死と隣り合わせの戦場で極限状態に置かれた兵達は人格を失っていきます。行軍中、次々と現地民の村を襲撃し、丸腰無抵抗の住民を老若男女問わず蹂躙、虐殺します。フィクションですが、実際に戦場ではこのようなことが行われているのではないかと想像させます。非常に後味の悪いお話でした。2014/11/18
丰
0
Y-102007/03/15
