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内容説明
鳥声(とりごえ)は、あらゆる人間の声を真似る“声色遣い”。相棒のまだらと他人を演じる商売を営む中で一人の女性の依頼を受ける。毎朝ある家の二階から聞こえる歌声を真似るという仕事…そこに隠された秘密と淡い想いとは──? 「隣家の住人」「オモヒユリ」も収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
呉藍
24
怠惰で腰の重い、おまけに皮肉な口のきき方。それなのに鶯を想って泣いてしまうような鳥声が、ひどく可愛い奴だなあと思ってしまう表題作。はっきりと報われたのは始めだけで、後はささやかな優しい余韻の終わり方。鳥声と鶯のその後、まだら君の将来とかも気になるなーww 『隣家の住人』にはやられました! ショートフィルムを見たような感じです。『オモヒユリ』はモリエさんらしい~。2012/04/07
めくる
13
鶯の話と、ラストの短編ふたつが最高に好きです。デビュー当時からモリエテイストはびりびり効いていたんだなぁ。あと「せつげつか」とさりげなくつながっていたのが嬉しかった。文学女子は好きそう。2012/11/30
凛
11
【コワイロヘンゲ】それほど気に入っなかったけど、通して読んだらとても良かった。心温まるお話ばかり。「せつげつか」の月光が出ててテンション上がりましたw 【隣家の住人】すごく好きな作品。この頃のモリエさんの作品が本当に好き。こんなシナリオと雰囲気で是非長編を描いて欲しいです。 「これから家族を作ったとして その内最低一人は必ず他人なのだ」という言葉が印象的で覚えてます。重厚な古い家が印象的。【オモヒユリ】読んだ覚えがある自分にビックリw荒削りながらセンスはやっぱり良い。2012/03/26
いかこ
9
ようやく読了。モリエさんらしい作品。このちょっと物悲しい感じがイイ!!そして月光さんは、あの月光さんよね?おー、とか思ってニヤニヤしましたw2012/04/22
湯どうふ
8
[★★★★☆]モリエ先生の描かれるお話の救いの無いような、どこか物悲しくじめっとした雰囲気がとっても好きなのですが、読み切りの「隣家の住人」が特にこの要素が色濃く出ていて堪らなかったです。オチが読めませんでした。表題作は鳥声とあの子のその後が気になります。投稿作は絵は古いもののお話の芯は今と変わらない感じでとても来るものがありました。2012/03/19