内容説明
「これ以上、近藤誠医師の“がんもどき理論(ガン放置療法)”の犠牲者を出してはいけない。」
「ガンは放置して良い」と、外科手術・抗癌剤・癌検診を批判するベストセラー作家(『患者よ、がんと闘うな』『医者に殺されない47の心得』)の近藤誠医師の極論を信じ込んだために、治癒や延命の見込みがあるにも関わらず、ガン治療を諦めてしまう患者が増加していることが問題視されています。
そんな中、堤真一さん主演で映画化もされたベストセラー書籍『孤高のメス』を著した伝説の外科医として御高名な大鐘稔彦医師が、「これ以上、近藤誠医師の“がんもどき理論(ガン放置療法)”の犠牲者を出してはいけない。助かる命さえも死に追いやられている現状を看過できない」と、本書籍を執筆。
諦めずに癌と闘い、みごと生還を果たした癌患者の症例を数多く持つ大鐘医師が、がんもどき理論を真っ向から覆します。
【著者 大鐘稔彦氏より】
「本書の窮極の目的は、不幸にして癌に見舞われた時、賢明な対応を患者さんにしてもらうことです。そのためのヒントとして、癌を放置せずに治療を受けてくださった患者さんの生還例を参考にしていただければ幸いです。
近藤誠氏は「医者に殺されるな」と説くが、私は言いたいのです。「近藤教に殺されるな」と。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りー
26
そもそも反論が出来ない内容に反論を試みて大失敗している本。たとえばクローン人間だとか、そういう非人道的とされている実験を行わなくては著者の主張が事実かどうかは検証のしようがなく、もちろん今の日本でそんなことが出来るはずも無い。つまるところこの本は科学ではなく著者の個人的な感情に依ってのみ成り立っているわけだ。とても理系の人間が書いた本とは思えない。完全に近藤さんへの私怨である。2015/09/25
のぼる
18
「がん放置療法」の近藤さんへの反論。訴えたいことが分かりにくい。近藤さんが正しいとは思わないが、少なくともあちらの方が分かりやすくはある。しかし、自らの理論の正当性を訴えるのではなく、一人一人の患者をみて欲しい。放置か治療かの言い争いは不毛である。2017/05/10
ときどきぷろぐらま。
2
孤高のメスが、すごく好きな小説で、映画も見ました。 作者の、大鐘稔彦さんの著作ということと、最近、近藤誠さん、亡くなったなぁと思って読んでみた。 癌からのサバイバーが、近くにいるので、やはり放置はよくないとは思うけど、やっぱりしんどそうだなって思うこともある。しかし、少しでも元気に生きていくためには医療は受けた方が良いよねぇ。2022/11/13
もしもし中沢
1
人は「損をしたくない」ということに強く反応するものです。近藤医師の理屈は極論で会って私自身はそのまま鵜呑みにすることは無いですが、主張は医者の言うことを聴いて「損をしないようにしよう」と言う主張だから多くの人が受け入れやすいのだと思うし。そもそも医療に不信感を抱く人が多いということでしょう。その問題を解決することが大事だと思いました。2023/08/21
在我壷中
1
『癌』摘出手術入院から帰宅した。病床へこの本を孫が届けてくれた。『癌とは闘わない』そんな私へ二度の手術をドタキャンするのでした。孫と娘へ諭され?受け入れての手術、術後主治医には『転移は大丈夫でしょう』と、私には結論『やはり手術はしない』『ガンは放置する』と。50兆越え!福祉医療費の現状『日本の医療制度は間違っている』と『高齢者老人高額延命医療費の無駄』と私には。現状医療制度へ『思想』が『哲学』が無い!経済至上主義(既得権益)延命寝たきり老人世界一長寿国!之が『対費用効果』の現実。立派な病室医療設備でした。2015/11/28