内容説明
田原さんがふたりの孫に語って聞かせた日本の近現代史。「私の知らないこといっぱいあって、この本を読んで、戦争のこと勉強して、すごくよかった」トットちゃん。――黒柳徹子さん(女優、ユニセフ親善大使)すいせん!小学校5年生の夏に終戦を迎えた著者が、同じく今年5年生になった双子の孫、朗人くんと正人くんに、日本の戦争史を語ってきかせました。イラストもたくさん使ってわかりやすく解説しています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
107
田原総一朗氏が大東亜戦争と自分の体験を語る。と「日本はなぜ戦争をはじめどうして負けたのか?この本でわかりやすくお話します」」というだけあって構成はとても平易というか小学生でも十分わかると思う。しかし大空襲や、原爆のこと、終戦後の混乱はこれはいくら書いても到底理解できないことも事実だ当時戦争に行ってお国のために立派に死ぬことが美徳と考えたのは著者だけではない。そういった生の声を聞くには遅すぎた感。父も少年兵で志願して陸軍に入った聞いた。その父ももういない。言葉少なく語るのはその頃小学生の母だけだ。図書館にて2022/03/01
kayoko
54
小学生向けの本だけに戦争の事が分かりやすく書かれており何となくしか理解していなかった事を知る事が出来た。大人が読んでもとても勉強になり読んで良かった~と思える本だった!!!!2019/04/29
びわこっこ
41
ヒロシマの原爆記念日に一冊、戦争の本を読もうと勤務先の小学校から借りてきた。ジャーナリストの田原総一朗さんが、小学校の5年生の孫に日本がなぜ戦争を始めたのか、また、どうして負けたのか、いきさつが詳しく説明されています。戦争のことを部分的に知ってはいても、どういう経緯で戦争になったのか、戦時中の暮らしや学校でどのようなことを習っていたのか、満州事変や盧溝橋事件など、時代年代を追って、どのように第二次世界大戦へと発展していったのか、時代を追って詳しく分かって良い本だ思います。2024/08/06
馨
35
田原総一朗氏著。小さな子も理解しやすく話されています。私から見た感じでは偏ってもなくほぼ正しい歴史だと思います。日本が当時世界の大国と並びたく、舐められない為に満州国を建国、当時の中華民国の真意や、英国米国の考えをよそに井の中の蛙で戦争へ進んでしまい、最初の連勝で敵国をしっかりとリサーチしなかったこと等も同時の日本(の上層部)の性格だと思います。天皇が戦争を嫌がったこと、東条首相も戦争を食い止めたかったこと、実は国民やメディア(新聞)が戦争をあおっていたこと等もしっかりと書かれています。2015/07/18
ミーコ
31
ジャーナリストの田原総一朗さんが、双子の孫に聞かせた戦争のお話でした。満州事変から、朝鮮戦争までの戦争史が、解りやすく書いてありました。こう言うお話は語り継がれなくてはならないと思います。2022/08/07