内容説明
【非情な世界をリアルに描く新世代スパイ小説】中国奥地の砂漠の収容所を脱出した男は北京へ潜入し、ひそかに英国情報部に接触する。彼が握るのは国家の安全を揺るがす極秘情報だった。偶然からその争奪戦に巻き込まれ、受け渡しの窓口となった英国ジャーナリストは、謀略渦巻く苛烈なスパイ戦を生き残れるのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mittaka
2
リー・ファション(ピーナッツ)とフィリップ・マンガンが窮地を切り抜け、新たな人生に踏み出したのを確認して、ほっとした。しかし、その幸運は多くの人の犠牲の上にあることを忘れてはならない。中国を舞台とした熾烈なスパイ戦が描かれており、とても興味深く物語に惹きこまれた。現実にこういったことがあるんだろうなと思うとともに、平穏無事に生活できることのありがたさをひしひしと感じた。2016/11/27
すぎはらさん的な何かをむしばむくるいじに
0
主人公がプロの諜報員じゃないタイプのスパイ小説。なのでわりと感情移入して読める。舞台が類似した「レッドセル」と併読すると多角的に楽しめると思います。2016/06/09