内容説明
急速に解明されつつある宇宙の成り立ちの謎。ヒッグス粒子の発見が何をもたらすかを皮切りに、宇宙論、天文学、素粒子物理学が私たちの知らない宇宙の真理にどのようにせまってきているかを分り易く解説する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
T2y@
15
苦手なサイエンス。 知りたい宇宙論。 4%しか判っていない宇宙の物質。 残りの96%を暗黒エネルギー・暗黒物質として、仮説検証しながら進む宇宙物理学の現在。 理解はやはり追いつかないが、浪漫は膨らんだ一冊。 2014/11/06
すみけん
15
素粒子理論や標準理論など読み進めていくうちに、自分の頭ではついていけないな、と思いつつ、意地で最後まで読みきった。137億年前の宇宙誕生から38万年たってからようやく望遠鏡でその様子がみれるかも、というのも不思議な感じだし、その年月の長さに驚かされる。なぜ自分が今こにに存在しているのか、哲学的な思いを馳せながら、空を見上げてみるのであった。宇宙誕生前の「無」の世界ってどんな世界?2014/10/11
こんじろん
15
とても読みやすかったです。素人がこれ以上深く理解するのは無理、という線引きが潔くて、相性が良かったです。さすがジャーナリスト、読み手のことがわかってらっしゃる。2013/07/17
かんがく
14
大学教授ではなく科学ジャーナリストが書いているので文系の人間にも読みやすい。ヒッグス粒子、ビッグバン、ダークマター、超ひも理論など名前だけは聴いたことのある物理学と天文学の用語について簡潔に説明をしており、理解が進んだ。ミクロな世界の素粒子とマクロな世界の宇宙が繋がっているというのが面白い。10年前の本なのでここ最近どのような発見が新たにあったのかも調べてみたい。2023/10/19
色々甚平
13
宇宙とはこうだ。ではなく、こう考えられている。がしっくりきた。多くの科学者が何を発見をして、それによって我々は何を知れるのかが簡潔に書かれていてわかりやすかった。宇宙の曲がり方についてプラスマイナス平坦というのが壮大すぎて具体的な想像ができなかったが、科学者もわからないと言ってくれて、そういうもの位に考えておけばいいものと知れたのも良かった。それとダークマターについても噛み砕いて紹介してくれていて、それの正体を探るのが課題になっている状況も知れた。2020/12/28