内容説明
日本人なら誰もが知っている『古事記』と『日本書紀』。最も分かりやすい現代語訳として親しまれてきた福永武彦訳の名著。『古事記』と比較しながら読む楽しみ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
51
勉強用。全文が書いてあるわけではないようだけれど興味深く読んだ。他国の神話とけっこう共通項があるところなど面白い。2016/03/13
mazda
20
イザナギとイザナミに始まり、天照大神、神武天皇から中大兄皇子まで、いろんな登場人物がいることを改めて知った。この年になって、改めて歴史書をしっかり勉強したいと強く思う。2013/04/12
サケ太
13
日本列島誕生から古代の天皇が統治した時代の逸話まで。抜粋したエピソードを現代語訳で分かりやすく。フツーに読むよりも読みやすい。神話での出来事から現在の風習や知名にも繋がるというのは面白い。現在では象徴としての存在であるが、古代の天皇は自ら政治を行う存在であり、その地位の継承には血を伴うことも多かった。物語として整えられているとしても面白い。古代史に興味が湧く。2017/01/23
ライムとザクロ
5
【14-118】『古事記』に続いて。元々『古事記』と共通する内容が少なくない訳ですが、同一訳者による文章という事により、いよいよ差異が瑣末になり過ぎた印象は否めない。一方で、神々の表記や名前には多様な違いがあって面白い。そこを『古事記』と逐一比べながら読んだので、相当な時間のかかる読書になったのですが。2014/09/24
belle
4
カタカナがよく似合う神々と天皇をはじめとする皇室関連の人々の名前。舌を噛みそうだけど楽しい。それと歌謡が魅力だ。全30巻に及ぶ日本紀を福永武彦が精選し抄訳したもの。「古事記」は岩波文庫版を愛読しているが、なかなか手を出せないこちら。現代語訳ながら神代からの流れを掴めたのはとてもよかった。2018/03/27