内容説明
蹲踞(つくばい)とは、日本庭園を彩る添景物のひとつで露地(茶庭)に設置されます。もともと茶道と深い関係にある蹲踞は、茶道の習わしで客人が手水で手を洗うときに「つくばう(しゃがむ)」ように身を低くして手を清めたことからその名がつきました。本書では、蹲踞を構成する手水鉢(ちょうずばち)を中心に、役割や名称、仕組みなどの基礎知識から、デザイン、歴史、作法と鑑賞の仕方、茶道との庭との関係などについて豊富な写真や図版・イラストでわかりやすく紹介しています。また近年、日本の庭園文化を代表する装飾・仕掛けのひとつとして再び注目された水琴窟(すいきんくつ)についても、その構造や設置の仕方などを詳しく解説、文字通り「蹲踞」のすべてがわかる一冊になっています。
目次
Lesson1 蹲踞の構成と作法/Lesson2 水琴窟の仕組みと設置方法/Lesson3 手水鉢デザイン実例集/Lesson4 手水鉢を巡る物語/Lesson5 手水鉢の歴史/Lesson6 用語解説/手水鉢の名品リスト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
WATA
54
蹲踞(つくばい)とは、手水鉢のまわりに石や灯籠を配置した空間のこと。この本では、全国各地の日本庭園の蹲踞を写真で紹介している。本来は庭園をつくろうと思っている人のための本なのかもしれないが、写真集としてただ眺めているだけでも面白い。「吾唯足知」で有名な龍安寺の手水鉢はもちろん、亀の形をしたもの、自然石の形をそのまま活かしたものなど、芸術的なもの・実用的な手水鉢が多数紹介されている。個人的には、シンプルで使いやすく手入れも行き届いているものが好き。今度お寺に行った時に手水鉢をじっくり見てみたくなる本。2014/09/09
橘
6
茶道に縁がない人でも、この一冊で手水鉢愛に目覚めます!なんとなく見ていた庭石の集合が、機能と茶人の美意識を訴えかけてくる。豊富な写真と『ここに注目!』が楽しい。2016/04/03
こも 旧柏バカ一代
5
種類が多い。覚えきれないw2019/07/06
Michi
5
露地で見かける手や口を清めるための器は「手水鉢」、それに周りの役石を加えた空間を「蹲踞(つくばい)」と言います。落ち着いた空間を感じさせ、色んな特徴を持つ手水鉢が目を喜ばせるので、私は好き。ゆったりとした時間が流れるような場所へ旅行に行きたくなってきました。2016/10/12
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