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  • 著者名:雁須磨子【著】
  • 価格 ¥759(本体¥690)
  • 講談社(2015/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784063772227

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内容説明

“家族”をこじらせた人々を描く5作品を収録。両親の離婚、引きこもりの娘、重い母、祖母の友情、遺産相続……。絆が絡まって、ほどけないときに開きたい、珠玉の短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

15
家族のあれこれを描いた短篇が収録されている。雁須磨子はいつもこうやってふわっと曖昧であるある的な普通の人々の生活を切りだして、読み手をどきっとさせるような作品を描くので、たまらない。特別なひとは登場しない、自分にもありそうな、友達にもいそうな、そんなちょっとした、当たり前の、でも実はとても切実な感情の揺れが詰まっているお話ばかりです。良かった。でも、ちょっとつらかった。2015/08/04

しましまこ

12
短編5編、色々こじれた家族の話。苦手分野なんだけど、雁さん上手い。面白かった。2015/07/15

gelatin

11
★★★★ 「家族とこじれる」じゃなくて「家族をこじらせる」ってのがなんとも上手いよなー。家族って子供の頃から継続する自意識で付き合うしかなくて、ある日ふと「あれ?」って思うね。この「あれ?」は段階的に何度もやって来る。その度に少し楽にになりつつ薄く寂しい。雁須磨子はそういううっすらとした寂しさを描くのがとても巧い。2015/07/28

きゅうり

6
手の鳴るほうへ』はすご〜くよくわかってしまった。カリスマ子さんの、台詞ではなくリアルな会話っぽい書き方が好き。心の微妙な傾きとか緩みとか無理なくスッと沁みてくる感じ。2015/08/22

コリエル

5
家族にまつわる短編集。近くにいる分疵も見えるし摩擦も起こる。でもやっぱり家族なんだよなあみたいな。相変わらずストレスの描写とか、悩み、後悔についての描写がうまい。内省的な登場人物たちに自然と共感出来ちゃうというか。前半のエピソードがややシリアス気味だったので、後半のお婆ちゃんと孫のエピソードとカップルのエピソードにほっこり。2015/09/26

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