SB新書<br> 中国との付き合い方はベトナムに学べ

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SB新書
中国との付き合い方はベトナムに学べ

  • 著者名:中村繁夫【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • SBクリエイティブ(2015/07発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784797381535

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内容説明

久米宏氏絶賛!

ベトナムという国は大国相手にひるまず、外交戦略に長けていて、ベトナム戦争でも国際社会を味方につけて終結に導いたことで知られる。中越戦争でも中国の侵略軍を撃退。最近でも中国によるパラセル諸島近海での侵奪についても、国際世論をうまく導いている。

ベトナムとの交渉ごとは、外交にしてもビジネスにしても、中国よりもずっと複雑だ。ひとことでいえば、相手から妥協案を勝ち得るためには粘り強く二枚腰で、となる。

このベトナムの粘り腰には、地政学的に見れば北から南まで何千キロもある半島国家ゆえに、北からも南からも攻められやすい運命にあった背景がある。
攻められれば攻められるほど柔構造の守りを得意とするようになった。外交的には敵の弱みと脅威を読み切って、うまくかわすような術も身につけたと考えられている。

そのようなベトナムに、日本も学ぶことは多い。「ベトナム的発想」を持ち込めば、日本も個人レベルからビジネス商談レベル、外交レベルで「お人好し」などと呼ばれることが少なくなるかもしれない。さらには中国とのつきあいを考えるうえで非常に示唆に富むのは間違いない。

「山師」「レアメタル王」として著者は中国やベトナムなどアジア各地で交渉事を行い、ときには失敗をしながらもタフな交渉術を見つけると同時に、交渉という局面における日本人に足りないことを日々痛感。

日本人に必要なのは、多様性のある見方や考え方を受け入れ、「蛸壺状態」にならないようにすることだ。異質を排除せず、安易な妥協文化とは決別する。それが中国人、ベトナム人云々よりも、日本人が、交渉に強くなる第一歩ではないか。
国際社会でサバイバルすることを肝に銘じて、中国人に負けないように、したたかに日本人魂を発揮していくべきである。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

2
中国との付き合い方の兄貴分のベトナムを習って、机上の空論ではなく、大人の付き合いをするべきであるとしている。現場・現物・現実の三現主義をベトナムでは大事にしている。広西チワン族自治区と雲南省に面しているベトナムは利用してもされないスタンスで相手のことを知って利用することが巧い。日本は尖閣諸島における民主党政権時代の政治力の無さやレアメタル・パニックから始まる。世界でも器用なベトナムは日本と似ている箇所も多い。努力することや孟母三遷の教え、かかあ天下がある。京都人的付き合い方が良いらしい。中国人の反論に向き2015/09/30

奈良 楓

1
【〇】面白かったです。中村繁夫さんってどなた?と最初思いましたが、レアメタルハンターで有名なひと、と昔ビジネス書で見たように記憶しています。レアメタルハンターが語る中国人との付き合い方、などの題名にしたほうが良かったのでは、と思いました。2017/07/24

我門隆星

0
本屋に入ると、だいたい「ついで」に買う本がある。その「ついで」(酸っぱいブドウとも言う)。廃棄

ヨードー

0
ベトナム人は中国人のいうことを額面通りには受け取らない。中国人はわざと小さな嘘のは常識でだんだん大きな嘘をつき、そのうちにいつの間にか本当のことになる。 中国は世界の覇権を狙っているのではなく、中華思想の中心地である中原をまもること。 日本の交渉力、外交力はシーラカンス級。教条主義で交渉のダイナミクスが抜け落ち、裏工作もしない。 2020/07/18

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