内容説明
空き家だらけのまちを元気に!
これからの時代の「新しいまちづくり」実践の記録。
「ほしい暮らしは自分でつくる」を合言葉に著者が続けてきた、新しいまちづくりの方法。
これまでの20世紀型発想によるまちや建築ではなく、これからの日本に必要なまちと建物の使い方、そこでの働き方や暮らし方、お金のもらい方、それらを生み出す方法。
それが、「リノベーションまちづくり」です。
本書は、著者が故郷の北九州・小倉と、現在の住まいであり、東京23区内で唯一の「消滅可能性都市」とされる豊島区・雑司ヶ谷を往復しながら、仲間や市民、自治体を巻き込んで実践してきたまちづくりの記録です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
izw
12
補助金に頼らずに、まちづくりを進めている。ビジネスを始める入居者とオーナーを家守会社が仲介し、三方よしの関係を作り出すというビジネスモデルで、成功を積み重ねている。イノベーションスクールというワークショップで実際のリノベーションのアイデアと募り、よいものを実現するというやり方も、参加者、案件提供者、家守会社すべてが満足する優れた方法である。これからの設計業者、施工業者、不動産業者のあるべき姿を先取りしている。今後も多くの地域でまちのリノベーションを進めてほしい。2016/04/14
エリナ松岡
6
藤村龍至氏で検索をしていたら、たまたま本書の出版記念?としての両者によるトークショーの動画を見つけ、それが中々良い内容だったので本書も読んでみました。トークショーで著者は割と劣勢だった印象を受けたんですが、本書自体は予想以上に説得力のある良い内容に思います。著者の手がけた過去のさまざまな案件の経緯が詳細に書かれており、本書の提唱するリノベーションを実際にやってみたいと考えている人にとっては非常に参考になるのではないでしょうか?2018/09/09
gotomegu
5
人口減少で衰退していく福岡小倉と、豊島区雑司が谷。空き家をリノベして、若い人が愛着を持って楽しく暮らす町へ生まれ変わらせている実例。数字のこと、お金のことがちゃんと書かれていて参考になる。特にお金を誰が出すか?で覚悟が違ってくる。出資することで、結果的にみんなが得をするようになる仕組みづくりがとてもいいと思った。一番ボロボロの物件をリノベして、成果を目に見えるようにすると、ギャップで説得力をもたせやすいというのも、なるほどな点。2017/11/27
虎ボルタ
3
嫁絶賛!の一冊でしたが、どうも夫婦で好みが別れるようです。つくづく、リノベーションも、DIYも、不動産も興味がない…のかなあ。散歩好きだし、街並みは興味があるからいけると思ったけど、ダメでした。一応、読んだけどそれだけ。2016/02/29
Yuichi Masui
3
かつて山崎亮さんのコミュニティデザインを読んだときに、公園の利用者が公園をデザインするなんて素敵だなと思い、同じような感覚で空き店舗を活用したい有志がDIYでリノベーションしたら面白そうだなと思っていました。特にコワーキングスペースなんて良いかなと。本書はとても夢がありますが、夢物語を現実的に考えるための事業スキームについての記述もあり、かなり親切。成功事例をほわっと描いて終わるものが多い中でとても参考になります。リノベーション楽しそうだなぁ♪学生とやってみたい!2015/08/19