内容説明
―――先生、眠りの世界に私をさらって、今すぐに。表参道にある隠れ家サロン。シルクのシーツにくるまり、アロマの香りに満たされながら、眠りにおちる。とろけるような夢の中に、美しく色っぽいセラピスト・童夢が入ってきて、カウンセリングを開始する――。条件の良い結婚をすることに必死な20代の女、過去を引きずる30代のシングルマザー、息子に依存する60代の女と天涯孤独な作家。それぞれがスリープセラピーを通して、自分の内なる欲望に気づいてしまうが……!? 眠っていたオンナを目覚めさせる問題作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
橘
23
なんだかとても、眠りたくなるお話でした。スリープセラピーっていいなぁ。重沼夫妻が嫌でした…拓也もあまり好きではありませんでしたが。「自信を持つことは大事なことで、だけど自信だけは、どんなにプレゼントしたくても人が人にあげることができないもの。だから自分が掴みに行くしかないのよ、努力をして」が響きました。2016/03/24
言言
8
表紙に一目惚れして買ってみたはいいものの、読み始めは「失敗したな」というのが強くて購入したことを後悔したんですが、読み進むにつれて思っていたのとは別の面白い方向に物語が動き出して楽しく読めました。が、少し綺麗に収まりすぎというのか、ドロドロ行くならもっと、みんなを狂わしたあの女を叩きのめすぐらい行って欲しかったというのだが、本音であります2019/02/15
みぃ
5
★★★★☆ えっ、最後どうなるん~? ハッピーエンドではないのね…。2015/10/30
ぺこ
2
最後の最後でえ??となる終わり方。2017/05/28
もずく
2
110冊目。りりさんのお話はテンポが良くていいな!いろんなおんなの感情。最後の夢が怖い。なんだなんだ。ぞわぞわして終わった!すごい、ずっしり、濃厚!2016/01/24