NHK出版新書<br> アメリカのジレンマ 実験国家はどこへゆくのか

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NHK出版新書
アメリカのジレンマ 実験国家はどこへゆくのか

  • 著者名:渡辺靖
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • NHK出版(2015/07発売)
  • 初夏を満喫!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン (~5/18)
  • ポイント 175pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784140884645

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内容説明

反米/親米を超えて変わりゆく大国の素顔をとらえる

「貧困大国」等々のアメリカ衰退論は、どこまで的を射ているのか。これからの対アジア政策、中東政策、日米関係はどうなるのか。そして“ポストオバマ”のアメリカはどこへ向かうのか――。戦後70年を機に、気鋭の文化人類学者が、「歴史認識」「政治」「社会」「外交」から、アメリカ社会の実相とダイナミズムを鮮やかに描きだす。
※写真の一部をカラーで収載しています。

[内容]
第一章 アメリカの「歴史認識」──日本像から見る
(1) 不可解な日本の「保守」
(2) なぜ右派が警戒されるのか
(3) 更新される「歴史認識」
(4) 「ディスカウント・ジャパン」への反応
第二章 アメリカの「戦後」──保守とリベラルの相克
(1) 「自由社会の盟主」はいかにつくられたか
(2) 「黄金の五〇年代」を起点とするアメリカ現代史
第三章 戦後社会の変質──自由大国のジレンマ
(1) 「個人化」する社会
(2) 保守化する経済、拡大する格差
(3) 超資本主義化する政治
(4) 新自由主義的「自治」の加速
(5) 社会のリベラル化
第四章 オバマ外交の現実──「世界の警察官」からの退却
(1) アメリカ再建への要請
(2) アジアへの「リバランス」
(3) 転機を迎える日米関係
(4) 中東をめぐる混迷
第五章 「アメリカの世紀」は終わったのか──親米/反米を超えて
(1) アメリカ衰退論を検証する
(2) アメリカの自画像
(3) アメリカへのまなざし

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かんがく

13
書かれたのは2015年でトランプの登場以前。ただ、トランプが出現する下地についてはかなり理解できる。むしろトランプありきで書かれていないので読みやすい。保守/リベラルの対立が経済-社会-外交の面から整理されている。最終章で書かれたオバマ政権の功績はほぼトランプによって覆されたが、初の黒人大統領の誕生という事実は動かせない。2020/12/29

coolflat

13
米国の建国から現在までの歴史、リベラルと保守が米国の歴史においてどのように変遷していったかが勉強になった。米国のリベラルが生まれた景気となったのは1929年の世界恐慌だと言う。以後、ニューディール体制は約半世紀続き、米国ではリベラリズムが基本的な潮流となる。ニューディール体制が崩壊するのがベトナム戦争やドルショックの70年代。閉塞間の中、先鋭化したのが保守主義であり、その担い手がレーガンだった。レーガンの基本は、新自由主義=ネオリベ、新保守主義=ネオコン、宗教保守の三つ。この三つが現在の米国のジレンマか。2015/10/18

さきん

12
「貧困大国」「格差大国」等、アメリカをめぐる言説はどこまで的を射ているのか。これからの外交政策、日米関係はどうなるのか。そしてオバマはどんな歴史を紡ごうとしているのか。戦後70年を機に、アメリカ研究のトップランナーが、「歴史認識」「政治」「社会」「外交」からアメリカ社会が抱えるジレンマもろとも、その実相とダイナミズムを鮮やかに描き出す。2015/10/08

skunk_c

10
現代アメリカについて理解するのにかなり好適な書。タイトル通りアメリカ自体が抱えている矛盾を、かなりバランス良く論じている。著者の立場が「親米でも反米でもない」とあり、そうした二項対立を戒める姿勢が貫かれているからであろう。政治的保守が経済的には自由主義であり、政治的リベラルが経済的には政府の介入をより望むという「ねじれ」の簡明な分析など、すっきり整理されている感じ。特に第3章は、自身のフィールドワークも踏まえており、読み応えがあった。安倍首相の中韓への情緒的な対応に対するアメリカの評価など、冷静な視点か。2015/12/06

ケニオミ

8
読み終わったけれど、あまり新規なことを述べてないせいか、ほとんど何も残らない本でした。(これまで読了した方の感想がないのはそのせい?)つまらないコメントで済みません。2015/09/03

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