内容説明
企業法務で定評のある著者が、平成27年通常国会で成立が見込まれている、制定以来120年ぶりの民法改正、とりわけビジネス現場に影響の大きい「債権」関連項目を中心に解説。
金融・不動産業界などのビジネスパーソン、営業、法務・総務担当者等、なるべく早く情報を仕入れておこうという方向けに、法律案ベースで民法改正の重要ポイントを網羅。
●消滅時効→原則5年、短期消滅時効は廃止へ
●保証制度→個人の保証人保護へ
●民事5%・商事6%の利率→法定3%&変動制へ
●「定型約款」の新設→約款の運用に影響
●債権者代位権・詐害行為取消権の改正→債権回収部門に影響 など
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゃん
5
久しぶりの仕事関連本。民法改正時期はずれ込みそうだけど、本書を読んで、民法改正案のポイントが網羅的によく分かった。本書には改正案の条数もきっちり書いてあるので、最近出版された六法に別冊として付いている民法改正案の条文と照らし合わせながら、本書を読むと理解が一層深まる。改正民法施行後も実務で役立ちそうな一冊。2015/10/25
とりもり
1
発売時期が改正民法成立前だが、内容的には問題ない。改正点が網羅的に解説されているが、あまり「実務がこう変わる」的な話は少なく、あくまで改正点を淡々と解説するのみ。短時間で読むのにはいいけど、それほど参考になったとは言い難い。図が多用されているけど、ほとんど改正点の解説とは無関係(内容的に一般的な条文の解説のためのものがほとんど)で、その点も今ひとつ。もう少し、実務寄りの本を読みたかった。★★☆☆☆2018/03/15