内容説明
ビジネス界で発展してきたコーチングは、利用者の自己決定をサポートする新たな手法として医療界や福祉界でも注目されている。本書は、対人援助職に向けて、コーチングの基礎からコーチングを活用した利用者への接し方・支援のあり方まで、わかりやすく具体的に紹介する。 【目次】第1章 コーチングとは/第2章 ゴールを目指すコーチング/第3章 迷ったときのコーチング/第4章 困ったときのコーチング/第5章 よく使うコミュニケーション技法/第6章 ロールプレイでコーチングを学ぶ/第7章 プロセスレコードでコーチングを学ぶ/第8章 複数を相手にするグループコーチング/第9章 1人でできるセルフコーチング/第10章 逆さまのピラミッドと目標管理/第11章 ティーチングとコーチングの使いわけ/第12章 コーチングに関するFAQ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みったん
3
コーチングは、「傾聴」は基本だけれど、開かれた質問をすることによって本人の中にある答えを引き出していく。カウンセリングでは「励まし」はしないけれど、コーチングの場合はそれもアリ。扱う領域が違うのだ。カウンセリングは心に病(や問題)を抱えている人のため、コーチングは課題や目標の達成のために。福祉現場での利用者の「自己決定の尊重」に役立ちそうな方法だ。ただ理論を理解するだけじゃなく、しっかり自分の言葉になるように身につけないと、逆に不自然になりそうだ。矢継ぎ早に質問攻めとか嫌だし。2011/12/06