新潮文庫nex<br> ロシア幽霊軍艦事件―名探偵 御手洗潔―(新潮文庫nex)

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新潮文庫nex
ロシア幽霊軍艦事件―名探偵 御手洗潔―(新潮文庫nex)

  • 著者名:島田荘司【著】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • 新潮社(2015/07発売)
  • 真夏も楽しく!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/11)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101800240

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内容説明

箱根、富士屋ホテルに飾られていた一枚の写真。そこには1919年夏に突如芦ノ湖に現れた帝政ロシアの軍艦が写っていた。四方を山に囲まれた軍艦はしかし、一夜にして姿を消す。巨大軍艦はいかにして“密室”から脱したのか。その消失の裏にはロマノフ王朝最後の皇女・アナスタシアと日本を巡る壮大な謎が隠されていた――。御手洗潔が解き明かす、時空を超えた世紀のミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

160
島田さんは今アメリカに住んでおられるのですか?それとも後書きまでフィクションだったりして。アメリカのテレビものを見ていたらというところから始まって、ロマノフ王朝がらみの話になり、箱根の富士屋ホテルに残された写真から芦ノ湖のロシア軍艦のなぞまであります。さらに頭の話にまでなってとかなり調べられています。「星籠の海」でもそうでしたが、発想は奇想天外ですね。2016/06/15

ケイ

138
日露戦争やバルチック艦隊に関わる幽霊話か?と思ったら全然違う。ロシア革命や世界大戦が背景。そして、全くの創作でなく、歴史的事実に対する作者からの切り込み。明智光秀は生きていたのではないか? のような一説を作者なりに述べている。真偽はともかく、女性達はとにかく酷い目にあったのだと思う。そのあたりの描写は読んでいられなかった。王族というのは、ひとたび権力を奪われると、無力な所に過酷な運命が待ち受けるから本当に悲惨だ。マリーアントワネットやその子供たちしかり。 ロマノフ王朝の最後には随分と詳しくなった 2018/06/20

へくとぱすかる

117
2日かけて読了。大正時代の芦ノ湖に現れたロシア軍艦の謎から始まる話が、いつのまにか壮大な歴史謎解きに。驚くべきは、これがほとんど史実に基づく物語であること。一体どこまでが作者のフィクションなのかを、興味津々で読み進めた。一見不可能な密室の謎だが、もちろん無理のない合理的な解決がある。さすがはミステリ。安楽椅子探偵ものに近いが、御手洗の捜査は案外行動的で、ページをめくるのがもどかしいほど、おもしろかった。2017/10/10

勇波

108
本作はもっと評価されるべき傑作だ。ロマノフ家なんて全然知らんかったけど(恥かし…)楽しめました。御手洗潔クラスのスケールの大きい探偵にはこの物語くらいの舞台が似合っている。大陸相手の壮大なミステリーにロマンを武器に立ち向かえるのはこの探偵以外には見つからない。この物語に登場する倉持もそうだが、吉敷刑事や「異邦の騎士」での石岡君みたいな単純だけどドストレートな愛情表現と行動力に毎度感動させられる(笑)殺人トリックもいいけど、真偽はさておき本作のような壮大なヒストリーラブ活劇での御手洗探偵の登場を期待します★2016/10/20

mariya926

106
『占星術殺人事件』の御手洗探偵が出てくるので、登場人物を忘れないうちに読もうと読みました。読んでみたら壮大なスケールの推理小説で最後は一気読みでした。しかもロシアのアナスタシア皇女は本当に存在する人物だったのですね。アナスタシア皇女の遭ったことを読むのは女性として苦しかったですが、それ以外はすごい推理小説に出会えたという気持ちです。アナスタシア皇女と倉持の恋は結末が分かっていたので、ハラハラしながらも悲しかったです。御手洗探偵シリーズの他の作品も読んでみたくなりました。2018/11/15

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