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内容説明
かつて「童貞」が、男子の美徳とされた時代があった!?気鋭の社会学者が、近代における童貞へのイメージ遍歴をラディカルに読みとき、現代ニッポンの性を浮かびあがらせる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨクト
28
「童貞」というワードにはなにやらわけのわからない吸引力があるように思います。それが「童貞」を讃えるものであるか、嘲笑うものであるのか、それは時代とともに変容しているようです。本書は「童貞の定義」にはじまり、「シロウト童貞」、「やらはた」、外見的童貞など、わけのわからない吸引力のある内容で構成。雑誌や取材をベースに戦前、戦後、現代の童貞論を考察。「童貞は美徳」派と「童貞は恥」派、ぼくはどちらかと言うと「正直どっちでもいいんですども」派です。2015/06/27
K
10
@エロス読書会(最近は、色んなジャンルをやる。) 童貞についての社会学的考察。主に、時代別的な声を頼りに男性性を読み解く。戦前~現代まで、童貞価値変遷について。ところで、童貞の印象はどうであろうか、ダサいのか、うぶな感じがするのか、きもいのか、はたまた誠実であろうか。なるほど、最近は、童貞=陰キャ、モテない、ダサい、というイメージがあるように思われる。だが、その価値転換を図り、童貞イメージの復権を考えてみませんか?という問いを澁谷は、投げる。童貞よ、強く生きろ!!!2023/02/25
shouyi.
4
NHKTV「100分de名著 老い」を観ていたら、なぜかこの本とめぐりあった。関連性はほとんどない。ないけど、「老い」と同様の「童貞」の見方が大きく変わった。童貞を恥じ隠そうとしている男たちの姿が滑稽に思える。2021/08/05
へんかんへん
4
1920年代いいね あと五年で魔法使いになれるか自信ない2017/01/07
Yasomi Mori
4
「オナニー」をめぐる言説史をまとめた赤川学の研究の流れを汲み、「童貞」をめぐる言説史を分析する一冊。本来はカトリックの尼僧or聖母マリアを指す単語であった「童貞」が、男女の未経験状態→主として未経験男性→未経験男性限定&侮蔑的色合いを帯びる、と変化していく過程を辿りながら、「童貞が差別される社会とはどのようなものか?」という問いを探求している。童貞をパーソナリティの欠陥と結びつける病理化や、外面的特徴に表われるとする可視化言説が形成される歴史も理解できた。「結局モテかよ!」とアホらしい気持ちになれる好著。2015/06/30
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