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内容説明
秘密の花園、ロビンソン・クルーソー、アーサー王……東大教授と一緒に英文学を遊ぼう。『秘密の花園』『赤毛のアン』=少女小説。『ロビンソン・クルーソー』『ホビット』=冒険小説。そう思い込んできたみなさん、慣れ親しんできたこうした作品には技アリ、しかけアリ、意外な意味がたくさん隠されているものです。「東大生だって、英文学に通暁しているわけじゃない。恥ずかしながら五十路になってやっと、そんな学生たちの微妙な空気を読み取っておもしろおかしい講義ができるようになった(はず)」とのたまう東大教授が、豊穣な英文学の世界にご案内いたします。(講談社選書メチエ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
viola
14
借りてきて気がつきましたが、つい先日読んだ『東大の教室で赤毛のアンを読む』と同じ著者でした。どーりで面白いはずだわっ!!今回は『秘密の花園』、『ロビンソン・クルーソー』、トールキン、『赤毛のアン』、アーサー王伝説、『マクベス』、『荒涼館』がメインです。大爆笑できるくらい面白い!翻訳の面白さにも言及があるので、翻訳や英文学がお好きな方には強くお勧めします。 2011/04/10
1.3manen
5
衣食の変化は生活革命というようだ(54頁)。衣服革命、食事革命とも換言されている(57頁)。オリジナリティ(独創性)という概念は18世紀に誕生。今、日本にはこの独創性が求められている。技術革新無くして成長はないし、所得も上がらないのだから。ウィリアム・モリスの「グウィネヴィア」は知らなかった(191頁)。王妃とランスロットの不倫でアーサーの理想は潰え、国が滅亡。また、カフカはディケンズから物語の中心にブラックホールを据える手法、意味の中心を真空にする仕掛けを学んだとのこと(278頁)。文学者の知的交流。2013/05/04
Abiko Eiichi
2
赤毛のアン、ロビンソン・クルーソー等の名作英文学を題材に、作品背景や作者の隠された意図を発見する読み方を解説してくれる書です。小説はストーリーを楽しむものですが、その作品が書かれた時代や作者の経歴を織り交ぜながら読むと、文章がより濃厚に楽しめます。私が特に面白いと思ったのは翻訳技術の妙です。ただ英文を正確に訳すだけでなく、文章の意味、意図、効果、音を総合的に組合せ、絶妙の日本語を創造することが翻訳者の仕事だといいます。翻訳者の知識、技術を結集した名訳との出逢い。海外作品を読む愉しみがまた一つ増えました。2018/02/10
Takao Terui
2
誰もが耳にしたことのある英文学の傑作について、刺激的な知見をもたらす本書は、砕けた口調を改めれば、一編一編が文学研究の秀逸な論文たり得る。だが、何より素晴らしいのは、語り手たる筆者が誰よりも作品の読み解きを楽しんでおり、その高揚が読み手にも伝わることだ。 註にまで紛れ込んだ筆者の遊び心は、一読に値する。 非常に風通しの良い、爽やかな読み応えの文学研究。2014/07/19
ごろつきねこ
1
ロビンソン・クルーソー、赤毛のアンからマクベスまで。英文学の解釈を取り入れたガイドブック的本(でも、アンブックスはカナダ文学でないのかなあ)翻訳という作業は語学的知識だけではなく、幅広い知識が必要なのだなと改めて実感。しかし作者さんは日本でこれだけアンブックスがもてはやされる理由を模索しておいでだが、少女小説から少女漫画の隆盛が下地としてあると私は思うのだけどなあ。勿論村岡訳は大好きですが。2012/04/04
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